Sun Microsystemsが、Java ME用に提供しているライブラリ「Light-Weight UI ToolKit (LWUIT)」をオープンソースソフトウェアとして公開した。ソースコードはLWUITプロジェクトのリポジトリ上で、GPL v2にクラスパス例外条項を付加したライセンスを適用したうえで一般に公開される。

LWUITは、携帯端末向けJavaランタイム環境「Java ME」を対象としたライブラリ。タッチ画面や3D描画機能のほか、アニメーションやSVG、各種フォントなどを同梱し、リッチな機能を持つアプリケーションを開発できる。オープンソース化の方針は、2008年5月開催の開発者会議「JavaOne 2008」でLWUITが発表された当初から明らかにされていたもの。

Sunは、LWUITを携帯Javaの標準規格「MIDP (Mobile Information Device Profile) 2.0」で動作する、モバイルアプリケーションの共通開発プラットフォームと位置付けている。これまでJava MEの開発は、ターゲットプラットフォームごとに開発が進められていたが、LWUITを利用すれば複数のデバイスで実行可能な単一のインターフェースを作成できる。日本では、NTT DoCoMo (一部の端末)、au (2007年春以降の端末)、ソフトバンクモバイル (S!アプリ)、ウィルコムがMIDP 2.0を採用している。