ブラウザヒストリ機能が追加されたExt 2.2 |
Extは4日(米国時間)、Ext JSの最新版となるExt JS 2.2を公開した。ExtはJavaScriptで開発されたWebアプリケーションフレームワーク。ほかのフレームワークに依存せずにスタンドアロンで提供されているフレームワークで、軽量で高い拡張性を保持しているうえ、デスクトップエクスペリエンスと近い滑らかな動作を実現しているという特徴がある。
Ext 2.2は後方互換性が確保された2系のメンテナンスリリース。バグの修正やパフォーマンスの改善のほか、重要な問題が修正されているためすべての2系ユーザにアップグレードが推奨されている。2系を使っているユーザはExt 2.2へのアップグレードを検討されたい。マイナーリリースバージョンでは問題の修正が主におこなわれるが、2.2では新しいコンポーネントやエクステンションも追加されている。
2.2で新しく同梱されたり実装され直されたコンポーネントはCheckboxGroup、RadioGroup、History、MultiSelect、ItemSelector、FileUploadField、XmlTreeLoader、GMapPanelなど。特に注目したいのはこれまでExtに欠落していたブラウザ履歴ユーティリティが追加された点にある。同コンポーネントを使うことで履歴スタックナビゲーションが可能になる。それ以外で追加されたコンポーネントはこれまで提供されていたコンポーネントが寄贈され正式に配布物となったものなどだ。
それ以外の点ではFirefox 3がフルでサポートされるようになったことが注目ポイントだ。Firefox 3の登場でExtはこれまで以上に高速に動作するようになったが、それにもとなっていくつもの問題が発生するようになっていた。Ext 2.2ではそうした問題が解決されFirefox 3がフルサポートされている。そのほかレンダリング機能を追加することで処理性能を向上させた部分もある。
Ext 2.2は後方互換性が確保されているため、Exit 2.1などを採用している場合にはぜひアップグレードを検討されたい。アップグレードすることで問題が修正されFirefox 3で発生していた問題が修正されることになる。