Googleは10日(米国時間)、Google Trendsに新機能を追加したと発表した。新しいGoogle Trendsでは検索結果をCSVデータとしてダウンロードできる。CSVデータにはグラフ情報のみならずリージョン情報も含まれている。Google Trendsは依然としてLabsのもとで提供されているが、意思決定のために有益なツールとして活用されている。今回CSVデータがダウンロードできるようになったことでアナライズツールとしてさらに活用の幅が広がったといえる。

追加されたCSVでのエキスポート機能

エキスポートしたCSVをGoogle Docsで開いたところ

リージョン情報もCSVデータに含まれている

Google Trendsは検索ワードからトレンド情報を表示するWebアプリケーション。カンマ区切りで複数のワードを指定でき、それぞれのワードにどういった検索傾向があるかやアクティビティを推測できる。検索対象は英語のみならずほかの言語でもよく、結果もワールドワイドに限らず国や地域を限定することができる。トレンド情報は特定の期間ではなく指定した期間での表示が可能。分析ツールとしてかなり便利に活用できるアプリケーションだ。

Google Trends使用例 - 最初のワードをベースに比率を表示している

検索ワードによっては季節との関係もみえてくる

Google Trendsの結果がすべてということではないが、多くのユーザがどういった対象に関心を抱いているか間接的にチェックする点においてきわめて有益なツールだ。検索結果の動向は入荷の根拠データとしても活用できるし、複数の選択肢があった場合により人気がありそうな方を決定するためにも活用できる。

2008年5月にはGoogle Trendsにより瞬間的なトレンドをとらえるためのGoogle Hot Trendsが登場するなど最近動きが活発だ。まだGoogle Trendsを使ったことがないユーザはこれを機に一度チェックしてみるといいだろう。