FreeBSDのリリースエンジニアリングを担当しているKen Smith氏から、向こう4年間のFreeBSDリリーススケジュールが公開された。FreeBSDでは従来の機能ベースのリリースからタイムスケジュールに従ったリリースへとポリシーを変更してきた。大きな問題やパフォーマンスの関係もあり7.0でそのポリシーはうまくいかなかったが、今後も継続してタイムスケジュールリリースが取り組まれる。公開されたスケジュールは次のとおり。

  • 2008年 8月 - 7.1 6.4
  • 2009年 2月 - 7.2
  • 2009年 6月 - 8.0
  • 2009年12月 - 8.1 7.4
  • 2010年 3月 - 8.2
  • 2010年 8月 - 8.3
  • 2010年12月 - 9.0
  • 2011年 4月 - 9.1 8.4
  • 2011年10月 - 9.2
  • 2012年 3月 - 9.3
  • 2012年 6月 - 10.0
  • 2012年12月 - 10.1 9.4

公開されたスケジュールで注目すべきは、6系の最終が2008年8月に予定されているFreeBSD 6.4になること、8.0のリリースが1年先の2009年6月に予定されていること、9.0のリリースが2010年12月、10.0のリリースが2012年6月に予定されていることあたりだろう。2つのリリースが重なっているのはアプリケーションパッケージのビルドの手間を削減するためだ。

セキュリティサポートポリシーは基本的に1年、重要とみられるリリースやブランチ最後のリリースは2年だ。このポリシーは今後の議論や要望しないで長くなる可能性もあるが、現在のままいけば同ポリシーはかわらない。サービスを提供しているサーバを運用している場合には、今回発表されたリリーススケジュールに従いシステム構築とアップデート計画を立案されたい。その場合、セキュリティサポートが2年になるブランチの最終リリースに注目してアップデート計画を立案するといいだろう。

発表されたリリーススケジュールはあくまでも目安にすぎない。従来の経験を考えると、もっと間延びしたリリースになるのではないかとみられる。直近のリリーススケジュールはRelease Engineering Informationにアップデートされるので、サーバの構築と運用計画に活用するといいだろう。