7日(米国時間)、Baculaの最新版となるBacula 2.4.0が公開された。BaculaはLinuxやFreeBSD、Mac OS X、Windowsなど複数のプラットフォームで動作するように設計されたエンタープライズレベルの高性能バックアップソリューション。もともとPalmのバックアップや大規模商用アプリケーションと同じレベルの機能の提供、30年間にわたるデータ互換性を実現などを目指して開発がおこなわれてきたソリューションだ。

Bacula 2.4.0はバグ修正を実施したメジャーリリースバージョン。デバイスリザベーションやオートチェンジャーハンドリングなどに関するストレージデーモンの書き換えが実施されている点が注目される。ちなみにBaculaはBackup Draculaの略称だ。背後に忍び寄って血を吸うドラキュラと、背後で自動的にバックアップを実施するアプリケーションをかけている。プロジェクトは2000年1月にスタートしており今年で8年目。

バックアップアプリケーションといえば Amandaが有名だ。4月3日(米国時間)には最新版となるAmanda 2.6.0が公開されている。しかしながら最近ではバックアップソリューションとしてBaculaの採用が進んでいるようだ。BSDCan2008でもBaculaのセッションが用意されるなどユーザの関心も高まっている。

Baculaの最大の特徴はその高機能性にあるといえる。ほかのエンタープライズクラスバックアップソリューションと比較しても機能に遜色がないばかりか、複数のUIが用意されていたりネットワークへの対応が強いといった特徴がある。今回公開されたBacula 2.4.0はバグ修正を目的としたものだが、バックアップソリューションとして採用するにはかなりいいバージョンといえそうだ。バックアップソリューションの採用を検討している場合には検討対象に追加するといいだろう。