テクマトリックスは、米Lattixが開発したソフトウェアアーキテクチャ分析ツール「Lattix」の新バージョンとなる「Lattix 4.0」日本語版を発売した。提供価格はWindows版、Linux版、Solaris版のいずれの製品ともに59万8,000円(税別)となっている。

Lattixは、DSM(Dependency Structure Matrix)手法をソフトウェアに応用し、Java、.Net、C/C++アプリケーションのアーキテクチャや、OracleやSQLのデータベースのアーキテクチャを分析し、構成要素(サブシステムやモジュール、ファイル、関数など)の依存関係を表形式(マトリックス)で表示するツール。

パーティショニングや、影響度分析、メトリックス分析といったアーキテクチャの視点からアプリケーションの品質向上を支援する機能を備えている。アーキテクチャの設計やアーキテクチャの最適化、コーディング、コードの修正、リファクタリングに同ツールを活用することにより、ソフトウェアの品質や安定性、保守性、性能の向上が可能となる。

また、同ツールを開発ライフサイクルに導入することにより、設計変更によるトラブルや設計意図の伝播不足が原因で発生する無駄な作業、バグによる開発の遅延といったソフトウェアの品質と開発工数やコストに影響を与える問題の発生を防止できる。

新バージョンとなるLattix 4.0では、SQLデータベースのテーブルやビュー、格納プロシージャ、多様なエレメントの参照関係が表形式に可視化され、DSM手法による分析が可能となったほか、SciTools製Understand for C++のプロジェクトファイルをインポートし、分析できるようにした。

また、検索結果、影響度分析結果、レポートなどをタグ付けして保存できるようになったほか、表形式で表示されたアーキテクチャを移動したり、追加したりするシミュレーション時に、DSMによる依存関係の再計算の実施をコントロールできるようになった。