The Email Standards ProjectはWebメールの表示レベル改善へむけた働きかけを続けている。2008年2月にはYahoo! Mailが100%合格するといったように、同プロジェクトの取り組みは着実に実を結びはじめている。そこで問題となっているのがGmailだ。Gmailはオンラインメーラ最大のアプリケーションでありながら、同プロジェクトが定める表示基準をあまり満たしていない。一旦CSSを削除して処理をおこなうためWebメールがおもったようには表示されない。Email Standards ProjectはGmailへの働きかけの動きを続けているが、まだその結果はでていない状況だ。
そこで同プロジェクトは1月30日(米国時間)、Project Gmail Grimaceという名称のもとで興味深い取り組みをはじめた。これはGmailで表示が崩れてしまったメールをみたときのしかめっ面を写真に納めて集め、最終的に動画として公開しGmail表示改善への訴求力にしようというものだ。
The Email Standards Projectは9日(米国時間)、Project Gmail Grimaceのもとに素晴らしいしかめっ面が集まったとし、その成果物であるショートビデオの公開をはじめた。どれも見事なしかめっ面で、訴求力は抜群(?)かもしれない。
Googleは2007年、Gmailに関する自分のストーリーを動画で投稿するようにユーザに呼びかけた。Project Gmail GrimaceはGmailの同アイディアを模倣したものだ。The Email Standards Projectの取り組み、Gmailの今後の開発方針に反映されるだろうか。2008年にGmailがどういった方向で開発を継続していくのか注目される。