中国においてソリューション事業を展開するNEC信息系統(中国)(以下、NECソリューションズ(中国))は4日、構造解析ソフトウェア開発大手の米Livermore Software Technology Corporation(以下、LSTC)と販売契約を締結して、中国国内におけるLSTC製ソフトウェア「LS-DYNA」の販売、および導入コンサルティングサービスの提供を開始した。

あわせて中国で初めて「LS-DYNAトレーニングセンター」を開設、専門要員による顧客向け研修サービスを開始する。

LS-DYNAは、製品の設計から製造の各段階において物体の衝突、落下、成形などの現象について、陽解法を用いて解析・シュミレーションするCAE(Computer Aided Engineering)ソフトウェアであり、同領域で高いシェアを持つという。

NECソリューションズ(中国)は、「LS-DYNA」とスーパーコンピュータやPCクラスタ等ハードウェアの販売に加え、CADデータのモデリングやパラメーター設定など、短期間での導入を支援するコンサルティングサービス、および研修サービスを提供する。

その第一ステップとして、10名の専門SEによるサービス提供体制を確立して順次拡大を図り、中国ローカルの製造業や大学研究機関などを中心に、今後3年間で150社へのLS-DYNAの販売を目指す。

NECソリューションズ(中国)は、中国におけるソリューション事業を日系企業を中心としたものから現地企業に向けて拡大するため、各社との連携強化を図ってきた。今回の提携によりR&D強化、製品開発の迅速化など製造業の上流領域に向けたソリューションに事業の裾野を広げ、中国市場におけるソリューション事業拡大をさらに加速していくという。