デルは、x64サーバ新製品「PowerEdge R300」(ラック型)および「PowerEdge T300」(タワー型)を発売した。価格はR300が17万1,990円から、T300が15万9,390円から。

PowerEdge R300

R300/T300はIntelのクアッドコアプロセッサXeonプロセッサ3300番台を搭載可能なシングルソケットサーバ。2ソケットサーバ用のIntel 5100チップセットの採用により、Xeon 3300番台、Xeon 5400番台、Core2 Duo、Celeronのいずれかを搭載可能(発売時点でR300は8種類、T300は7種類に対応)。

Intel 5100チップセットのシングルソケットサーバへの採用はデル独自の取り組みという。DDR2 ECCメモリを採用し、6スロット、最大24GBを搭載可能。外部ストレージはデル「MD3000」または「MD3000i」との接続が可能であり、拡張スロットとしてT300はPCI Express x8/x4/PCI-X 64/133MHzスロットを計5本、R300はPCI Express x8を2本備える。

PowerEdge T300

エントリークラスでありながら、オプションでHDDのホットプラグや冗長化電源への対応など、ミドルクラス以上の可用性を備える。さらに、TPM1.2によるディスク内情報の暗号化、内部USBコネクタを用いたセキュリティロック、診断プログラムの使用、ブートイメージからの起動、正面ベゼル内への鍵の装備など、運用における安全性を強化した。

操作性、管理性ではシステムステータスとサーバのIDナンバーを表示するLCDパネルを装備。また、標準添付のサーバ管理ソフトウェア「OpenManage」により、システム導入時のセットアップから運用状況や電源使用状況の監視、障害の発見と対処、BIOSやドライバアップデートの実施が可能。オプションの「DRAC5(デル リモートアクセス コントローラ)」で、サーバの遠隔監視にも対応する。

なおデルは、R300またはT300のいずれか一方を比較、検証目的で一定期間ユーザーに貸し出す「R300/T300 評価機貸出キャンペーン」を、21日から4月9日まで実施する。対象はサーバ環境を持つ法人や各種団体。応募多数の場合は審査により決定する。