Microsoftは5日(米国時間)、同社の次期Webブラウザのベータ版となるIE8 Beta 1の提供を開始した。3月3日(米国時間)にはIE8のデフォルトレンダリングをより標準規約に準拠したものにすると発表されており、IE8の動向が注目されている。
公開されたIE8 Betaだが、仕様や仕様の実装、試験キットにOSSライセンスやCreative Commonsが採用されている。どういった思案の結果それらライセンスが採用されたのかがIEBlog: IE8 and IP Licensingにて紹介されている。
- OpenService Format Specification - Creative Commons Attribution-Share Alike License
- WebSlice Format Specification - Creative Commons Public Domain Dedication
- 仕様の実装に関する保証 - Open Specification Promise
- CSS 2.1試験スィート - The BSD License
IE8ではWebサービスを活用するための機能として新しくActivitiesおよびWebSliceが追加されている。こうした機能を活用するには仕様の策定と、広く仕様をコミュニティやベンダに普及させる必要がある。このためMicrosoftは関連する規約を2種類のCreative Commonsのもとで提供するとともに、それら仕様の実装において透明性を確保する目的でOpen Specification Promiseを作成して宣言している。
デフォルトレンダリングを標準規約に準拠させる目的でCSSの試験キットも提供しており、こちらも広く試験してもらうためにOSSライセンスで提供している。The BSD Licenseを採用した理由はW3C CSS Working Groupがテストケースでの仕様を推奨しているライセンスであるため、それをそのまま採用したとしている。