独Software AGは5日(現地時間)、メインフレーム向けのSOA/BPM(ビジネスプロセス管理)ツール「webMethods Application Modernization Suite」を発表した。メインフレームをWeb対応させ、サービスやデータを再利用できるという。3つのエディションがあり、同日提供を開始した。

webMethods Application Modernization Suiteは、同社が昨年買収した米webMethodの技術を土台にしたスイートで、メインフレーム向けのSOA/BPM製品となる。企業はこれを利用して、メインフレームで実装している既存のサービスやデータを新しいビジネスニーズに合わせて再実装できるという。同社によると、メインフレームはSOA対応が遅れており、同ツールにより既存資産を有効に活用できるという。

エンタープライズサービスバス(ESB)の「webMethods ESB」とSoftware AGのサービスレジストリ/レポジトリ機能「CentraSite」を統合、サービスのライフサイクルを通じて管理、ガバナンスが可能となる。このほか、Webブラウザからレガシーにアクセスできる「webMethods ApplinX」、アダプタ「webMethods ConnecX」などのwebMethodの技術、Software AGの各種SOAツール最新版が含まれている。

この製品を利用すれば、メインフレームを低いリスクでWeb対応にし、単一のソリューションに移行することで全社的にSOAを実装できるという。

同スイートは、webMethods ESBとCentraSiteを含み、レガシーシステムをWeb対応にできる「webMethods EntireX v8.0」を含んだハイエンドバージョンの「SOA Edition」、データ統合に特化した「SQL Edition」、Web対応に特化したベーシック版「Web Edition」の3エディションで展開する。

Software AGは3日(現地時間)、ドイツのハノーバーで開催中の「CeBIT 2008」において今後の見通しを発表、CEOのKarl-Heinz Streibich氏は、今後5年でソフトウェアベンダートップ10入りを目指すと述べている。