RubyCAS-Clientプロジェクトは19日、RubyによるCAS(Central Authentication Protocol)クライアントの実装「RubyCAS-Client 2.0」をリリースした。

CASはオープンな認証プロトコル。以前はエール大学で開発されていたが、現在はJavaの学術団体「JA-SIG」のプロジェクトとして開発が継続されている。CASの特徴は「シングルサインオン」と呼ばれる仕組みが用いられていることで、この認証方式によって一度の認証でドメインを問わず対応Webアプリケーションすべての認証を行うことが可能になっている(シングルサインオン)。サーバコンポーネントはJavaで書かれたものが提供されているのみであるが、クライアントに関してはJava、.NET、PHP、Perlなど多くの言語で実装されている。また、TikiWikiやuPortalなどとの統合も行われている。

RubyCAS-Clientは、そのクライアントのRubyによる実装。今回リリースされた新バージョンでは、プログラムが完全に書き直されて動作が以前より高速になった。また、プログラムのモジュールへの分割が行われた結果、Ruby on Railsで作成したアプリケーション以外でも使用することが可能となった。