サイボウズは14日、同社の社内ブログ「サイボウズブログ」をバージョンアップした「サイボウズブログ2.0」のベータ版を本日より提供開始すると発表した。製品版は3月リリース予定で、1年間で1万ユーザーの獲得を目指す。
サイボウズブログ2.0はイントラネットで利用する社内ブログ。同社が従来提供してきた「ガルーン2」「サイボウズOffice7」などのグループウェアが「業務の見える化」を推進するアプリケーションであったのに対し、社内ブログは「人の見える化」を推進するツールと位置づけられる。この「人の見える化」により、通常の業務で交流が図りにくい部署のスタッフとも嗜好や考え方を共有することが可能となる。
また、同ブログは同社のグループウェアと組み合わせることも可能だ。両者の組み合わせにより、簡単にブログにアクセスするためのシングルサインオン機能や、グループウェアの持つ新着通知機能などを活用することができるようになる。
旧バージョン(サイボウズブログ 1.0)と比べ、ユーザインタフェースが同社のグループウェアに近いものへと変更されたほか、インストールの簡略化、SNS的な機能の追加などが施されている。特にインストールの簡略化では、従来必要であったPostgreSQLやIISの設定が自動化されており、そういった専門知識を持たなくてもブログを始めることが可能となった。
SNS的な機能としては、書き手用に「Good!/共感!」ボタンと「あしあと」機能を搭載。Good!/共感!ボタンでは、記事の内容に共感した読み手がコメントを残さなくても、ボタンを押すだけでその記事に対しての"納得"や"共感"を書き手に伝えることができる。一方のあしあと機能は、書き手が、いつ、誰が、どの記事を読んだのかを把握する機能。これにより、記事に対するコメントがつかなくても、記事がどの程度読まれているのかを理解することができるようになり、書くことに対するモチベーションの維持が可能となる。
読み手用のSNS的機能としては「人気ランキング」機能と「プロフィール統計」機能を搭載。人気ランキング機能は、単なる総合ランキングではなく、"あしあと"の多い記事や"コメント"の多い記事など細かく細分化されており、どの記事にどういった注目がされているのか一目で理解することができる。一方のプロフィール統計機能は、利用者の"出身地"や"誕生月"などをカテゴリごとに集計表示する機能。各プロフィールに属する個人への興味を高めることで、リアルな場でのコミュニケーションを円滑にすることができるようになる。
このほかの機能として、記事と併せて該当者に対し日時の調整やアンケート投票などを○×△形式で回答を求めることができる「イベント機能」や、携帯電話からの記事閲覧/コメント書き込み機能などが搭載されている。
価格は10ユーザーで12万8,000円(税別)~となっているが、同社では本日から3月31日にかけて「サイボウズブログ2.0リリースキャンペーン」と題したキャンペーンを展開、キャンペーン価格としてライセンス価格を10ユーザーで7万9,800円(税別)~に引き下げた。
通常価格とキャンペーン価格は以下のとおり
ライセンス数 | 価格(税別) | キャンペーン価格(税別) |
---|---|---|
10ユーザー | 12万8,000円 | 7万9,800円 |
50ユーザー | 58万円 | 38万円 |
100ユーザー | 98万円 | 69万8,000円 |
300ユーザー | 230万円 | 180万円 |
また、サイボウズブログ2.0の提供開始に併せ同社では、「サイボウズブログ2.0イブニングセミナー」を同社セミナールームにて開催する。開催日は2月22日、2月27日、3月5日、3月10日、3月19日、3月28日で、各回ともに導入や運用、操作方法の説明などのほか、ブログの続け方やコミュニケーションを活性化させる記事の書き方といった話題が予定されている。