トランスコスモスは18日、セカンドライフ(Second Life)内のアバターの行動解析をするASPサービスの販売を開始した。センサーユニットを設置した場所に来たアバター数や滞在時間などを数値化、グラフ化することができる。これにより、従来セカンドライフでは交通量という形でしか知ることができなかったアバターの行動を、より詳細に把握できるという。

トランスコスモスがASPサービスとして販売を開始したのは、インターネット上の3D仮想空間向けのビジネスを行っているエイブル・シードが開発した、「SLog(エスログ)」というアバター行動解析ツール。従来アバターの行動情報は、1日あたりに来訪したアバターの人数×滞在時間(1分ごと)を集計した交通量(トラフィック)でしか計測できず、交通量が同じ100でも、100人が1分ずついたのか、1人が100分いたのか分からなかった。

SLogを使えば、センサーユニット(プローブ)を設置した場所に来た、ユニークアバター数や平均滞在時間、リピート率などのサマリー情報のほか、アバター別の滞在時間、アクセス分布図などの情報が得られる。また、アバターの行動をマップ上で再生することなども可能となる。

さらに、こうした情報とアバター登録者の実社会での属性情報と組み合わせることで、マーケティングにも活用できるとしている。

利用料金は、6カ月契約の場合、セカンドライフ内の島にある店舗などのアクセス解析を行う「区画プラン」が21万円~、島全体のアクセス解析を行う「SIMプラン」が31万5,000円~、1年契約の場合、区画プランが31万5,000円~、SIMプランが52万5,000円~となっている。