Ext JS, The Ext teamは4日(米国時間)、次期最新版となる「Ext 2.0」を公開した。ExtはJavaScriptで開発されたWebアプリケーションフレームワーク。ほかのフレームワークに依存せずにスタンドアロンで提供されているフレームワークで、軽量で高い拡張性を備えており、デスクトップエクスペリエンスとかなり近い動作を実現しているという特徴がある。
Ext 2.0のリリースには長い時間がかけられた。もともとは11月15日(米国時間)にリリースが予定されていたため、1ヶ月弱の遅延となった。パフォーマンスが大幅に向上しているほか、設定がより簡単になり、柔軟性やUI機能が向上している。
Ext 2.0における新機能はグリッドのグルーピング機能、グループサマリ機能、スクロールタブコンポーネント、アンカーレイアウト、カラムツリーコンポーネントなど。開発を支援する新しいAPIドキュメントセンターの提供や充実したドキュメンテーション、サンプルアプリケーション、マイグレーションガイドの存在にも注目したい。
トレーニングサービスやコンサルティングサービスも提供されているため、サポートサービスを希望する場合には同開発チームにコンタクトをとるといいだろう。リッチインターネットアプリケーションの開発を支援するフレームワークはほかにいくつもあるが、オープンソースソフトウェアとして登場した当時からすでに高い完成度を誇り、優れたデスクトップエクスペリエンスを実現していた。
Ext 2.0はさらに便利なコンポーネントやレイアウト、ドキュメントが追加されたうえにパフォーマンスが向上している。Ext 1.1を採用してきたデベロッパはExt 2.0への移行を検討されたい。またJavaScriptをベースとしたリッチインターネットアプリケーションの開発を検討している場合には一度Ext 2.0を調査するといいだろう。