The Email Standards Project

The Web Standards Projectにおいて11月28日(米国時間)、「The Email Standards Project」の発足が発表された。同プロジェクトでは電子メールリーダアプリケーション開発者やデザインコミュニティの関係者が協同して電子メールにおけるWeb標準の策定を目指す。

電子メールにおけるHTML文書には標準規約や互換性がない。このため、多くの電子メールリーダアプリケーションで問題なく表示できるHTML文書を作成するには、経験や動作試験に基づいて注意深くHTML文書を作成する必要があった。こうした状況を打破するためにThe Email Standards Projectが発足された。

電子メールリーダアプリケーションで表示されるHTML文書のスタイルを策定することはもちろん、JavaScriptなどプログラマブルに動作する機能について標準を策定していくことはセキュリティ的にも重要な取り組みになる。スクリプト言語のサポートはよりリッチなコンテンツ表示を可能にするが、その分セキュリティリスクにもなりやすい。スタイルのみならずスクリプトに関しても標準を策定し開発対応することはセキュリティ面においても重要なものになるだろう。

電子メールリーダアプリケーションの開発者は同プロジェクトサイトの情報を参考にされたい。また同サイトには電子メールリーダアプリケーションがどの程度表示機能をサポートしているかがサンプル表示とともに用意されている。表示されるHTML文書を比較する目的や、採用する電子メールアプリケーションの検討材料としても興味深い。採用する電子メールアプリケーションを検討しているユーザも一度同サイトの情報を検討するといいだろう。