シックス・アパート代表取締役社長 関信浩氏

シックス・アパートが19日に開催した「ビジネス・ブログセミナー」で、同社代表取締役関信浩氏が「ビジネスブログの現状と企業のウェブサイト戦略」と題した講演を行った。

「歴史は繰り返す」- ブログ界の動向についてこのように切り出した関氏。1990年代にホームページの世界が個人から企業、イントラネット、Eコマース(B2C)、企業間EC(B2B)へと広がったのと同様に、ブログも個人ブログからビジネスブログ、イントラブログ、ECブログ、企業間ECブログへと、Webで発信するすべての用途に広がってきたことをまずはじめに指摘した。

関氏が率いるシックス・アパートではこれまで、2001年10月からインストール型の有償ソフトウェアとして、ブログ上級者/企業向けの「MOVABLE TYPE」、2003年10月からASP型の有償ブログサービスとして、ブログ上級者向けの「TypePad」、2006年10月から無償ブログサービスとして、ブログ初中級者向けの「VOX」の3種類のブログシステムを展開。"ブログの総合ベンダー"として、シックス・アパートは今日まで成長を続ける日本のブログ市場をけん引し続けてきた。

「ブログの総合ベンダ」に成長したシックス・アパート

ブログの進化 - あらゆるWeb情報の発信元に

日本のビジネスブログ市場の変遷

関氏はまず、ブログの第一の特徴として更新が容易である点を指摘。ブログはメール感覚で更新することが可能で、携帯電話からも更新が行えるという手軽さが人々に広く受け入れられたのだという。さらに2点目の特徴として挙げたのは"見つかりやすく、見つけられやすい"点。ブログはSEOとの親和性が高く、検索エンジンで引っかかりやすいといい、一度優れたテンプレートを書いてしまえば継続的に検索エンジンでヒットされる。また、過去の記事がアーカイブ的に蓄積され、人々が求める情報にリーチしやすいのも利点だ。