DojoのロギングAPI
Dojoを利用できる環境では、console.log()やconsole.debug()を用いてログ出力が行えることはすでにお話しした。これらのメソッドを使用すると、Firebugが利用できる環境ではそのコンソールに、それ以外のブラウザではWebページ上にコンソールが出現し、そこにメッセージが出力される (コンソールをDojoに生成させるか否かは、djConfig.isDebugで制御できる)。
consoleオブジェクトは、log()やdebug()以外にもさまざまなメソッドを持っており、ログ出力を制御するのに使用できる。以下に示すのが、consoleオブジェクトが持つ全てのメソッドだ。
- log(), debug(), info(), warn(), error() : コンソールに文字列を表示する
- dir() : 渡されたオブジェクトのプロパティを一覧表示する
- dirxml() : 渡されたDOMノードの内容を文字列で表示する
- group(), groupEnd() : ログ表示をグループ化する。group()メソッドにグループ名を渡す
- time(), timeEnd() : 経過時間を測定して表示する。time()メソッドにタイマー名を渡し、timeEnd()で計測を終了して出力する
- clear() : 出力をクリアする
今回のまとめ、そして次回予告
今回はここで字数が尽きてしまった。Dojoが持つ便利な通信用APIや、さらに高度なイベント処理APIなど、コアライブラリの中にもまだまだお伝えしたいことがあったのだが、ひとまず基本的なトピックは網羅できたということで、基礎知識編は終わりとしたい。
次回の特集では、以下のようなトピックについてお話したいと思うので、乞うご期待!
- Dojoによるオブジェクト指向のサポート機能
- Dijitの基本的な使い方とコンポーネント
- UIコンポーネントの自作方法
- グリッド、チャートなどの高度なコンポーネント
- フェードイン・フェードアウトなどのアニメーション