iXsystemsは14日(米国時間)、Fry's ElectronicsとPC-BSDの販売契約を締結したと発表した。この締結に従いFry's Electronicsの全店舗においてPC-BSD 1.4, Da Vinci Editionが購入できるようになる。今回の締結は両社にとってはじめてのもので、PC-BSD販売の最初の取り組みとなる。PC-BSDがFry's Electronics店舗にPC-BSDが陳列されるのもこれがはじめてだ。

PC-BSDはFreeBSD 6.2-STABLEをベースにして開発されたデスクトプOS。FreeBSDの安定性はそのままにGUIインストーラを搭載、アプリケーションのダウンロードからインストールを簡単におこなうためのPBI(Push-Button Installer)を追加、デスクトップユーザ向けの機能を強化しているという特徴がある。採用している統合ウィンドウ環境はKDE。

PC-BSDは19日にはFry's Electronicsの全店舗に並ぶ見通し。同店舗は北カリフォルニア、南カリフォルニア、テキサス、アリゾナ、ジョージア、イリノイ、インディアナ、ネバダ、オレゴン、ワシントンなどにある。

FreeBSDはサーバシーンで採用されることが多く、これまでデスクトップユースにカスタマイズされたパッケージとしての提供は少なかった。iXsystemsはここ数年でFreeBSD関連のポートフォリを買収。FreeBSDを使ってデスクトップOSを開発しているPC-BSDプロジェクトを支援し、自社の管理用デスクトップOSとして活用するとともに、一般配布へむけて取り組みを進めてきた。PC-BSDはプロジェクトサイトで採用されており、無償でダウンロードしても使える。