The Apache Jakarta Projectは9月29日(米国時間)、Apache JMeterの最新版となる「Apache JMeter 2.3」を公開した。Apache JMeterはJavaで開発されたパフォーマンス計測ツール。マルチクライアントロードジェネレータとして動作し移植性の高いサーバベンチマークツールとして活用されている。
JMeter 2.3は2.2と比較して多くの機能改善とバグ修正が実施されているほか、依存しているJarファイルが更新されている。2.2以降2.3RC3および2.3RC4が公開されてから2.3の公開となった。基本的には細かい改善やバグ修正がメインだが、プロパティ名の変更(jmeter.propertiesからsystem.propertiesへ変更)や、いくつかのインタフェースで定義されていたclear()がclearData()やclearGui()とより意味的に適切なものに変更されるなど互換性のない変更も実施されている。
多くのバグ修正と改善が実施されていることから、JMeter 2.2以前のバージョンを採用している場合には2.3へのアップグレードを検討されたい。ただし非互換部分もあるためアップグレード作業には注意が必要だ。