TOM在線(中国)とeBay(中国)における合弁会社である易趣網は8月30日、新たなインターネット取引プラットフォーム「易趣」を開設した。eBayではこれまで「eBay易趣」というプラットフォームを提供してきたが、より安定性とスピードを向上させたほか、中国ユーザーの習慣に合わせたデザインを採用し、取引プロセス、認証、決済、信用評価などの機能を強化したという。
「易趣」は、買い手と売り手の双方により楽しい取引体験をもたらすことを目指している。易趣網によると、同サイトは中国で初めて「快楽網購」(楽しくネットショッピング)という理念を打出したインターネット取引サイトだという。また同社は、活発な売り手が豊富な商品を持ち込むことにより品揃えの強化を図り、多くの顧客を集めたいと考えている。
同社CEOである王雷雷氏は「当社はグローバリゼーションからローカリゼーションへシフトしてきた。この過程において世界中から先端技術を吸収しつつ、中国で運営経験を積んできた。これから6カ月以内に35%から40%までのシェアを獲得できるだろう。激しい市場競争の中で、『快楽網購』を理念とし、市場のトレンドをリードしていく」と、強い自信を表明している。
また、eBay大中華区CEOである寥光宇氏は「eBayは、新取引プラットフォームである易趣を国際的な視野からサポートしていく。中国における国際取引を引き続き推進し、より多くの中小企業や個人がeBayのグローバルプラットフォームで取引できるよう、サポートを強化していく」と語っている。
「快楽網購」を掲げた易趣が、今後どのように市場シェアと利益を確保していくのか、注目を集めている。