インドの大手ソフトウェア企業Tata Consultancy Services (TCS)の戦略部門であるTCS Financial Solutionsはこのほど、同部門のフラッグシップ製品BaNCS Core Bankingが、IDC中国により2006年度の中国コアバンキングソリューションNo.1に選ばれたと発表した。
IDC中国は、「中国銀行業IT解決方案2007-2011年予測と分析」と題する報告書で、2006年度の販売収入と市場シェアを指標に、中国の銀行業界で使用されているすべてのソリューションのパフォーマンスを総括的に評価した。そこで高い評価を受けたのが、TCS Financial Solutionsが中国銀行、華夏銀行と巨額の契約を交わして話題となったBaNCS Core Bankingだった。
IDC中国Cross Products and Vertical Research部門アナリストのQuaint Li氏は、「銀行は中国市場におけるITソリューションの最大のユーザーの1つ。今年中に各銀行がこれまでのIT投資の見直しを重点的に行うと予測している。高額の契約獲得により、TCS Financial Solutionsがコアバンキングソリューション市場で高い評価を受けていることが明らかになった」と語った。
TCS EVP兼TCS Asia Pacific総裁のGirija Pande氏は、「IDC中国によるTCS Financial Solutionsへの高い評価は、Global Network Delivery Model (GNDMTM)において、TCSが最高の技術とソリューションを提供する能力と競争力をもつことを、中国を含む全世界のユーザーにあらためて証明した」と述べた。