東芝ITサービスは、多数のサーバのセキュリティ対策状況を一括で診断/管理する統合型セキュリティ診断ツール「セキュドック<センター>」の販売を開始した。2006年6月にリリースされたスタンドアロン型セキュリティ診断ツール「セキュドック」に、ユーザの要望が多かった一元管理する仕組みを加えて製品化された。
従来製品である「セキュドック」は、診断対象サーバ上で起動するといつでも診断でき、その結果をレポートとして自動生成、情報セキュリティ管理/監査にも対応可能な「利便性」を追求したツール。システム管理者の視点でサーバシステムのアカウント/システム監査/パスワード/セキュリティパッチなど200項目を超える検査を実施できる。該当サーバシステムの「適正なアカウント管理」「確かなセキュリティパッチ適用」「安全なパスワード設定」などの状況をレポートで簡単に確認できるため、好評を得ていた。
「セキュドック<センター>」は、診断対象となるサーバにエージェントを置くことで複数サーバ/全国に点在するサーバなどに対し、定期的な診断を実施できる。診断結果の集計/運用をセンターサーバ側で集中管理できるのが特徴で、各エージェントもセンターサーバで統合的に管理できる。診断スケジューリング/一括レポート集計/一括ポリシー管理/全マシンのサマリーレポートなどが出力可能だ。
従来製品は名称を「セキュドック<スタンダード>」に変更し、引き続き販売される。また、東芝ITは「セキュドック<センター>」について、今後3年間で10億円の販売を見込んでいる。