日本IBMは31日、ブレードサーバ用の半導体ストレージとして「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive、SSD)」を発表した。従来のHDDの代替となるデバイスで、HDDと比べてアクセス速度は23倍、消費電力は87%、信頼性は3倍だという。価格は、シングルタイプ(15.8GB)が7万7,700円、デュアルタイプ(31.6GB、15.8GB×2)が15万5,450円。出荷開始は8月15日の予定。

日本IBMが発表した「Solid State Drive(SSD)」

SSDは2.5インチ型スリムライン・フォームファクタで、接続インタフェースにはSATA(Serial ATA)を採用。消費電力がHDD比87%に抑えられているため、SSD搭載ブレードをシャシーに14枚搭載した場合にブレードサーバ1枚分の消費電力を節約できる計算になるという。また、HDDのような機械的稼働部品を持たないため衝撃に強い。動作保障範囲温度も摂氏0度から70度まで対応する(SSD単体での値。サーバの動作保証温度は別)。耐故障性もHDDの3倍に達する(MTBF 918,298)ため、単体でHDDのミラーリング構成以上の信頼性が実現できるという。S.M.A.R.T.に対応し、NEBSレベル3にも準拠する。

なお、今回発表されたSSDは同社のブレードサーバ「IBM BladeCenter モデルHS21 XM」用のオプションとして設定されたもの。

なお、日本IBM創立70周年を記念したキャンペーンが実施され、SSD(デュアルタイプ)を先着100台に限り、1台70円で提供される。ただし、SSD(デュアルタイプ)と「IBM BladeCenter HS21 XM」を同時に購入することが条件。申し込みは同社のキャンペーンWebサイトから、8月1日から9月15日まで受け付ける(定数に達しだい締切)。