The NetBSD Foundationは25日(米国時間)、NetBSDにおけるSMP(Symmetrical Multi-Processing)の処理改善のためにAndrew Doran氏をフルタイムで雇用したことを発表した。雇用費用はForce10 NetworksからのドネーションとThe NetBSD Foundationの資金でまかなわれる。
Andrew Doran氏は1999年からのNetBSDデベロッパ。同氏は現在SMPのGiant Lock実装をより細粒度のロックモデルへ変更する作業を行っている。同変更によって複数のCPUがカーネルコンテキストにおいて同時にコードを実行できるようになる。同ファウンデーションは同氏を雇用することで改善が加速することになるだろうとしている。マルチコアプロセッサが普及してきていることからSMPにおける性能向上はNetBSDにとって重要な特徴のひとつになるだろう。開発を支援したい場合はドネーションを実施するといい。ファウンデーションによる支援を続けるには個人や企業からのドネーションが欠かせない。