The qooxdoo projectは9日(米国時間)、qooxdooの安定版に対するメンテナンスリリースとしてqooxdoo 0.7.1およびqooxdoo 0.6.7を公開した。qooxdooはJavaScriptで開発されたAjaxフレームワーク。GNU LESSER GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2.1およびEclipse Public License - v 1.0のデュアルライセンスの下、オープンソースソフトウェアとして公開されている。0.7.1はメインブランチの最新版、0.6.7はレガシーブランチでの最新版となる。

メンテナンスリリースではバグの修正が行われているほか、パフォーマンスの改善や新機能の追加も実施されている。性能改善ではとくにIEにおける動作パフォーマンスが改善されている。機能面では2つの新機能追加が注目される。ひとつはアスペクト指向プログラミングの新しいサポートが追加されたこと、もうひとつは寄贈コードをマージしやすいように内部構造が整備されたことだ。

新しいアスペクト指向プログラミングのサポートにとってクロスブラウザJavaScriptプロファイリングが可能になった。また開発中であれ運用中であれ、qooxdooアプリケーションの細かいベンチマークの実施が可能になった。寄贈コードに対応するために新しくqooxdoo-contribリポジトリがプロジェクトに追加されている。コードベースを変更したことでこれまでよりもユーザやデベロッパからの寄贈コードをマージしやすいようになったようだ。

次期メジャーリリースとなるqooxdoo 0.8ではレイアウトエンジンの再実装が実施されている。また、コードベースに存在している種々の問題を解決するための取り組みが続けられている。メンテナンスリリースではバグが修正されている以外にもパフォーマンスの改善が実施されていることから、0.7.0や0.6.xを採用している場合は今回リリースされた最新のメンテナンスリリースへアップグレードを検討したほうがよいだろう。