アイルランドのソフトウェア企業IONA Technologiesは7月9日(米国時間)、オープンソースでSOA(Service Oriented Architecture)を実現する同社の新製品として「FUSE」の名を冠したコンポーネント群の提供を発表した。FUSEは同社が4月に買収した米LogicBlazeのソフトウェア製品で、IONAのオープンソースSOA製品「Celtix」との統合が進められている点が特徴となる。
FUSEはESBやメッセージブローカーなど、SOAの基幹を成す複数のコンポーネントから構成される。個々のコンポーネントは独立しており、すべてを統合しての導入に加え、用途別に必要なコンポーネントのみを展開することも可能。今回提供されるコンポーネント一覧は下記の通り。
- FUSE ESB:Apache ServiceMixをベースにしたESB製品。JBI(Java Business Integration)仕様に則っており、軽量で展開が容易な点が特徴。
- FUSE Message Broker:Apache ActiveMQをベースにしたメッセージ・キューイング(MQ)製品。JMSに対応し、Java、C/C++/C#、Ruby、Perl、Python、PHPなど幅広い言語をサポートする。同製品の導入により、比較的容易に既存の分散環境をSOA対応にすることが可能。
- FUSE Services Framework:以前までCeltix Advanced Service Engineの名称で呼ばれていた製品で、Apache CXFをベースにしている。SOAP、WS-RM、JAX-WSなどの複数のWebサービス標準をサポートし、各種サービスの再利用や統合を容易にする。
- FUSE Mediation Router:Apache Camelをベースにしており、ルールベースでのルーティング処理やメディエーション(調停)処理を担う。処理が高速なのが特徴で、複数の通信プロトコルをサポートする。
IONAではFUSEの提供開始に合わせ、3種類のサポートサービスも提供していく。FUSE Developer Supportは最もベーシックなサポートサービスで、8×5の平日営業時間のみでのレスポンスタイム保証サポートが提供され、案件ごとに料金が加算される。FUSE Standard SupportはDeveloperのサービスに対し、サポートが一律無制限に設定される。FUSE Enterprise Supportはさらに踏み込んだサービスで、24×7サポートが提供され、ミッションクリティカルな業務を運用する企業を対象とする。また同社ではFUSEのユーザーコミュニティサイト「open.iona.com」の提供も開始する。