米CBSは5月30日(現地時間)、ソーシャル音楽ネットワークサービスのLast.fmの買収を発表した。買収金額は2億8000万ドル。

Last.fmでは、ユーザーがPCで聞いている楽曲が自動的に登録され、そのデータを元にしたコミュニティでの音楽共有を通じて、ユーザーが新しい音楽を発見できる。現在のアクティブユーザー数は、世界200カ国以上で1500万人を超える。買収後もLast.fmは独立したサービスとして、創設者のFelix Miller氏、Martin Stiksel氏、Richard Jones氏らによって運営される。さらにLast.fmのコミュニティ構築やレコメンデーション技術などをCBSのオンライン事業に活かすための取り組みを行うという。

CBSによるLast.fm買収は、メディアとネットの融合を目指した事業戦略の一環であり、これまでにCBSはWallstrip.comを買収し、JoostやSpot Runnerに出資している。買収やパートナーシップを用いてネット事業強化を図るCBSに対して、NBCとNews Corp.は独自のビデオ配信サービス構築を進めており、メディア大手のアプローチの違いも注目点となっている。CBSの戦略は、着実に利用者を拡大できる反面、既存のCBSの事業との相性や整合性、管理の統合性に欠けるという問題がある。