VA Softwareは24日、社名を「SourceForge」に変更したと発表した。社名変更はソフトウェア事業部門の廃止に伴うもので、今後は広告などを財源としたオンラインサービスへ事業をシフトする。NASDAQのティッカーシンボル「LNUX」は、引き続き利用される。

同社が提供するオンラインサービスは、オープンソースソフトウェア開発プロジェクトをホスティングする「SourceForge.net」、ユーザ参加型のニュースサイト「Slashdot.org」、Linux関連のリソースを提供する「Linux.com」など、開発者やパワーユーザを対象に高い知名度を持つ。事業をオンラインサービスに移行するという戦略の変更から、4月には主力製品の「SourceForge Enterprise Edition」をCollabNetに売却するなど、ソフトウェア事業からのシフトが続けられていた。

同社の前身である「VA Research」は、Linuxプリインストールマシンのベンダーとして1993年に設立。1999年には競合するLinux Hardware Solutionsを買収、社名も「VA Linux Systems」に変更し、同年NASDAQでの株式公開を果たした。2001年には不振に陥ったハードウェア事業から撤退、その際社名は「VA Software」に改められている。なお、2000年に日本で設立された関連会社は、住友商事系の住商情報システムが過半の株式を保有している関係から、「VA Linux Systems Japan」のまま変更されていない。