Dellは21日(米国時間)、同社の公式ブログ「Direct2Dell」上で、同社製PCにLinux OSをプリインストールするにあたってのドライバサポート方針を明らかにした。投稿された記事は、同社Linux OSテクノロジチームマネージャーJohn Hull氏によるもの。
記事によれば、プリインストールが予定されているシステム(以下、Dell-Ubuntu)は、Linuxカーネル2.6.20を採用した最新版のUbuntu 7.04。ドライバについては、Ubuntuデフォルトのものが他のOSに比べ少ないことから、安定したドライバサポートを提供するために、DellのLinuxチームが動作検証を行ったドライバを使用するとのこと。
採用の基準としては、ドライバはオープンソースのものを優先するが、存在しない場合は一部がオープンまたは非オープンのものを選択する方針が明らかにされた。具体例には、Intel製ワイヤレスカードやConexant製モデムが挙げられている。プリンタについては、PostScriptエンジンを搭載するDell製品が推奨されている。今後ドライバに関する情報は、同社のLinuxコミュニティサイトでフォローされる。
MPEG 1 / 2 / 3 / 4、WMA、WMV、DVD、QuickTimeなど、Ubuntu 7.04に同梱されないプロプライエタリなビデオ / オーディオコーデックに関しては、現時点ではサポートしない方針も明らかにされた。将来的なサポート提供については、今後検討していくという。