5月17日(米国東部標準時)、BSDCan 2007に先だって実施されるFreeBSD Developer Summitの2日目が開催された。60人ほどのコミッターやゲストで埋めつくされた会場は朝から真剣モードのガチ首脳会談だ。主な議題や発表内容は次のとおり。
- ZFSの移植
- UFS + gjournal
- gvirstor
- SMPスケーラビリティ(MySQL/PostgreSQLベンチマーク検討、malloc実装による違い、Linux/DragonFly BSDとの比較検討など)
- Coverity
- FreeBSD組み込み開発
- メンターとしての作業
- Bugbustingステータスレポート
- GNATSワークフロー報告
- Bluffs
- Ports Collection(PortmgrおよびPorts Status Reportについて)
- Mac OS XおよびFreeBSD
- Wirelessおよび802.11n
- FreeBSDマーケティング
- FreeBSD書籍
- rm_lock - Read Mostly Lock
- 新しいFreeBSDインストーラ
- ゼロコピーおよびダイレクトリトゥディスクBPF
- BSD Conference
- TCP/IP Offload Engine (TOE)
- NetAppおよびFreeBSD
- ハイレベルパラレルネットワークスタックプロセスに関する実験に関する報告
- FreeBSD 7におけるネットワークスタックの仮想化
- FreeBSD Foundation Status Report報告
議題からFreeBSDデベロッパの関心がどういった点にあるか、現在アクティブに開発が実施されている分野はなにか、2007年および2008年に取り組まれる関心事はなにかといったことがよくわかる。会議は議題が多くなったため2トラックで実施された。このため、すべての会議に参加することはできなかったが、なかでも特に興味深いものを取り上げて追って紹介する。BSDCan 2007において発表があるものについてはそちらで取り上げる。
また、ここに掲載した項目がすべてではない。その他の話題についても活発な議論が行われた。FreeBSDの関心事はエンタープライズからコンシューマ、技術実装からプロジェクト運用までかなり多岐に渡る。こうした多岐にわたる取り組みそのものがFreeBSDを構成している。
![]() |
![]() |
FreeBSD Developer Summit 2日目は天候もよくすごしやすかっ |
ガチモードのデベロッパーサミット |