米Nielsen//NetRatingsは、今年3月における英国民のインターネット利用事情を調査した最新レポートの発表を行った。ネットユーザー層に、以前と異なる変化が生じ始めていることも明らかにされている。
同レポートは、英国内でインターネットを利用している、2歳以上の男女を対象にした調査に基づくとされる。調査結果によれば、現在の英インターネットユーザー層のうち、最も大きな割合(32%)を占める年齢層は18~34歳の男女。この年齢層の中でも女性ユーザーの割合が高く、英インターネットユーザー全体の約5人に1人は、18~34歳の女性で占められているという。
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インターネット利用者における各世代/性別が占める割合 |
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世代/性別ごとの平均インターネット利用時間(1カ月間) |
18~34歳の女性ユーザーが、1カ月間にインターネット利用に費やす平均時間は61時間となり、同年齢層の男性ユーザーよりも多いとされている。また、18~34歳の女性ユーザー層の数は、18歳未満の女性ユーザー層や50歳以上の女性ユーザー層の2倍を上回っているようだ。
一方、男性ユーザー全体の中で目立っているのは、50歳以上の中高年ユーザー。35~49歳の男性ユーザー層を抜く勢いで増加しており、すでに18歳未満の男性ユーザー層の2倍を超えているとされる。
同社アナリストのAlex Burmaster氏は「インターネットが新時代を迎えようとしてることに疑問の余地はない。"インターネットは若い男性のみで占められた世界"という時代は過去のものである。18~34歳の女性が最もオンラインで影響力のあるユーザー層であり、インターネットユーザーの4分の1は50歳以上の男女で占められているという現実を知って、大いに驚く人は多いだろう。しかしながら、このユーザー構成を十分に認識して、オンラインコンテンツやサービスを提供したり、オンライン広告を出したりできる企業が、今後のインターネット業界における成功をつかむことになる」とコメントした。