仏Mandrivaは17日(フランス時間)、デスクトップ指向のLinuxディストリビューション「Mandriva Linux 2007 Spring」の販売を開始した。Intel/AMDプラットフォームに対応、256MB以上のRAMとDVDドライブを搭載したマシンで動作する。3Dデスクトップ環境を利用する場合には、NVIDIA GeForce以降、ATI Radeon 7000以降、Intel i810からi965のグラフィックチップが必要。
Mandriva Linux 2007 Springでは、仮想化環境を強化。VirtualBoxとVMware、QtEmu(KDE版QEMU)の3種の完全仮想化機能を提供するソフトウェアが収録されている。3Dデスクトップ環境もサポート、In Situプロジェクトが開発する「Metisse」と、Compiz/Berylの2種類が用意された。ほかにも、KDE 3.5.6やGnome 2.18、OpenOffice.org 2.1やFirefox 2.0など、最新のオープンソースソフトウェアが同梱される。
同社直営のオンラインショップでは、エントリ層向けにパッケージ構成された「Mandriva Linux Discovery 2007 Spring for beginners」が44ユーロ、標準的な構成の「Mandriva Linux Powerpack 2007 Spring」が69.9ユーロ、コラボレーションツールなど業務用アプリケーションを含む「Mandriva Linux Powerpack+ 2007 Spring」が179ユーロで提供される(いずれもダウンロード版)。
コミュニティ向けには、Mandriva Linuxの機能をブータブルCD-ROM1枚に収録した「Mandriva One 2007 Spring」と、パワーユーザ向けにDVD-ROM1枚にまとめた「Mandriva Free 2007 Spring」が無償提供される予定(18日現在、ダウンロードページへのリンクは無効)。OneとFreeの各エディションには、プロプライエタリなパッケージが含まれないほか、サポートも提供されない。