北京五輪の提携パートナーである中国網通グループが、欧州と日本に分公司を正式に設立したと発表した。これで網通の国際ネットワークはアジア、欧州、北米と主要電信市場を直接カバーすることになるが、間接接続を通じ、オセアニア、アフリカと南米にまで既にその触角を伸ばしている。中国網通の国際ネットワーク配置が段階的に完成に近づきつつあるとみてよさそうだ。

網通欧州(フランクフルトとロンドン)POPスポットは2006年7月に起工し、07年1月にシステムテストが完了した。一方、日本POPスポットは2006年9月に起工し、07年3月にシステムテストが完了した。

これまでに網通は、香港、米国、欧州、日本で4つの海外分公司を、香港、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、東京など8拠点にPOPスポットを設置している。

今回のプロジェクト竣工にともない、中国網通の国際業務は一層開拓されることになり、中国国内ユーザーを含む全世界ユーザー向けに、エンド・ツー・エンドの国際音声通信、データ、インターネットなどを含む全面的な通信サービスを提供できるようになる。また、海外ネットワーク構築を通じ、多くの国際的運営キャリアと国際ネットワーク、国際業務における「強強連合」を強化すべく動くものとみられる。