ストレートネックは近年ではスマホ首とも呼ばれ、全身の不調を引き起こす姿勢不良として一般的に認知され始めています。たった一度の外力でストレートネックになってしまうわけではなく、日々の生活習慣の積み重ねで出来てくるものです。
今回は、ストレートネックのリスクや改善方法についてご紹介します。
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ストレートネック「スマホ首」が引き起こす症状
ストレートネック、最近ではスマホ首と呼ばれる症状は、首だけではなく全身の様々な症状の引き金になる可能性があります。
慢性的な肩こり
マッサージにいっても全く良くならない、長年に渡って悩んでいる肩こりや首こりがあるという方は、もしかしたらストレートネックが原因かもしれません。ストレートネックは、背骨を横からみると頭の位置が少し前に突き出しています。
この姿勢が常に続くので、重い頭が前に落ちないよう支えるために、首や肩の筋肉が緊張状態になってしまうのです。時間をかけて揉み解したり、首元を温めたりすれば一時的に肩こりが楽になるかもしれません。
しかし、負担をかけている根本的な原因が改善されていないので、すぐにまた肩こりが辛くなるのです。
頸椎ヘルニア
ストレートネックという姿勢は、頸椎ヘルニアが発生するリスクを最も高める姿勢といっても過言ではありません。本来の頸椎にあるべきゆるやかな前方凸のカーブが無くなっている状態なので、頭の重さや足を地面についた時の衝撃が緩衝されずに頚椎に伝わってしまいます。
それが原因で少しずつ頚椎の椎間板を変形させ、ヘルニアへと移行していくのです。頚椎ヘルニアになると、首の痛みに加えて、上肢のしびれや痛みを発生させます。
手術が選択されるケースもありますが、ストレートネックが改善されていなければ頚椎ヘルニアを再発させてしまう症例も多いでしょう。
頭痛
ストレートネックの姿勢は、常に首の負担を蓄積します。そのため、首の筋肉が硬くなることや頚椎周辺の自律神経にダメージを与え、頭痛の原因となるのです。
緊張型頭痛の多くの原因はストレートネックなどの姿勢にあり、頭痛薬を服用しても痛みを繰り返すケースがあります。頭痛の頻度を少なくするためには、姿勢を改善して首にかかる負担を減らす必要があるのです。
ストレートネックで頚椎に負担をかけ続け、頭痛だけでなく自律神経失調症に繋がることもあります。
ストレートネックのチェック方法


そのときに、頭、肩甲骨、お尻がしっかり壁についているかどうかをチェックしてください。
- ストレートネック軽度の場合:頭が壁から少しだけ離れるが、軽く力を入れればすぐ後頭部がつけられる
- ストレートネック中度の場合:頭が壁から離れ、後頭部をつけようとすると背骨が痛くなる
- ストレートネック重度の場合:頭と肩甲骨が壁から離れ、後頭部を壁につけられない
壁に背中をつけて立つ方法以外では、仰向けに寝た状態の姿勢でチェックすることもできます。仰向けで寝た時に枕が無くても問題なく寝られる場合は正常で、枕が高くないと首や背中が痛くなる場合はストレートネックの可能性が高いでしょう。
【注意】ストレートネックのストレッチをやらない方が良い場合
これからストレートネックのストレッチ方法を紹介しますが、ストレッチを行わない方が良い方もいます
- ストレッチの動作で痛みが発生または憎悪する方
- 頭位性めまいを発症している方
- むち打ち損傷直後の方
そこから背骨のゆがみを発生させたり、他の関節への負担を増やしたりしてしまうかもしれません。また、めまいを発症している方はストレッチ動作によって症状が悪化するケースもあります。
体調をよく観察しながら、無理のない範囲で過ごしてください。交通事故など強い衝撃によってむち打ち損傷を起こしている場合は、まずは安静が第一なのでストレッチは控えた方が良いでしょう。
ストレートネック改善に役立つストレッチ&姿勢
ストレートネックを自分で改善するためのストレッチ方法や、普段の生活で意識するべき姿勢の作り方をご紹介します。
ピストルストレッチ


- 両手をピストルのように組み、腕を前に伸ばす
- 指先を見ながら腕を上げていき、顔も一緒に上を向く
- 無理のないところまで上げたら10秒程度止める
- ゆっくりおろす
- 3回繰り返す
頭が前に突き出たまま頚椎を伸展させると、かえって神経の通り道を狭くしてしまうので注意が必要です。ぜひ手も一緒につけてストレッチしてください。
胸椎ストレッチ


- 両手で両肩に触れる
- 背中を丸めながら、両肘を胸の前で閉じる
- 前を見ながら両肘を開いていく
- 胸を張りつつ、視線を少し上に向ける
- ゆっくり5回繰り返す
胸椎の動きが制限されることで、頚椎が前に突き出るしか無くなってしまうのです。首を一生懸命後ろに引こうと思っても、胸椎のしなやかさが無いと無理な負担をかけます。
ハンガーストレッチ


- 肩甲骨の下にタオルを敷いて仰向けに寝る
- 両手にハンガーを持つ
- 頭の上までハンガーを持ち上げる
- お腹の方におろす
- 10回繰り返す
その結果頚椎の可動性も改善され、ストレートネックも改善されるのです。痛みがなく、楽にできる範囲で行います。
でんでん太鼓ストレッチ


- 足を肩幅に開いてまっすぐ立つ
- 上肢を脱力する
- 腕が体に巻き付くイメージで、体幹を左右に捻る
- 左右に5回ずつ捻る
このストレッチでは、脊柱起立筋を始め背骨を安定させるための細かな筋肉の緊張が緩和できるのです。体全体をリラックスさせることにも繋がるので、肩こりの改善にも役立ちます。
ストレートネックを改善する姿勢


- お腹をへこませるように、へその下に力を入れる
- 左右の肩甲骨を中心に寄せるように、軽く両肩を引く
- 顎(あご)のラインを地面と水平にするように、目線を上げる
しかし、あれは機能的にみると背骨を緊張させてしまうので良い姿勢とは言えません。お腹に力を入れて体幹を安定させてから、頚椎の自然なカーブを作るイメージで行ってみてください。
ストレートネックの治療はどこに行くべきか?
自分がストレートネックだと感じる、または明らかにストレートネックによって首の負担が蓄積している場合には、どこに相談したらいいのでしょうか?各医療機関での治療方法をご紹介します。
整骨院での治療方法
整骨院では、基本的に電気治療とマッサージなどの手技療法になります。保険治療の範囲では、ストレートネックの根本的な原因である姿勢や慢性症状までは対応できません。
寝違えやむち打ちといった急性的な症状を緩和させる過程で、結果的にストレートネックの改善を目指す形になります。ストレートネックの改善だけでは、保険適応にはならないのです。
接骨院での治療方法
接骨院は整骨院と同様です。屋号の表記が異なるだけで、施術内容は接骨院と整骨院共に全く同じになります。
中には保険治療とは別に、自費診療を行っている院もあるでしょう。自費診療であれば、マッサージやストレッチによってストレートネックの原因である頸部の筋肉や背部の筋肉にある緊張をほぐす施術が受けられます。
整体での治療方法
ストレートネックの改善という目的でいえば、整体での施術が最も根本的な改善に近いと言えます。保険治療という枠に縛られていないため、ストレートネックの原因である頚椎や胸椎の可動性を改善するような施術が受けられます。
さらに、骨盤が後傾しているとストレートネックの傾向が強くなるので、骨盤矯正を含め全身の姿勢矯正が受けられる整体院を探してください。柔道整復師など、国家資格を持ちながら整体院で働く治療家も多くいます。
有資格者の方が安心できるという方は、施術者の資格の有無も確認しておくと良いでしょう。
整形外科での治療方法
整形外科では、牽引治療が主になります。その他、ストレートネックによって痛みなどの症状が出ている場合、痛み止めや湿布の処方もあるでしょう。
しかし、基本的にはストレートネックそのものの改善というより、ストレートネックに起因する症状の緩和がメインです。
ストレートネックを放置することによって、頚椎ヘルニアが悪化するなど手術が必要な場合には整形外科で治療することになります。あとは日常生活の指導など、セルフケアによって再発の予防をしていくことになるでしょう。
ストレートネックにおすすめな枕の条件は?
ストレートネックの場合、仰向けに寝た時に首や背中に痛みを発生することがあります。背骨に負担をかけながら睡眠を取らなければならない状況だと、身体の回復力が低下してしまいます。
枕の選び方はストレートネック改善を目指すうえでも、とても重要です。
- 仰向けでも横向きでも無理なく寝られる
- 寝返りが問題なくできる
- 首の後ろと布団の隙間が埋まっている
- 朝起きた瞬間に首の痛みが無い
また、ハンドタオルを細長く丸めて首の下に置くだけでも、フィットするケースがあります。自分に合った枕を探すために、様々な形で試してみてくださいね。
〜執筆・監修ここまで〜

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