アプリとキャプチャは割と不自由っぽかった

新しいもの好きのクセに、10年以上Windows Mobileを搭載するPHSを使い続け、ようやくAndroid端末に手を出したのには一応理由がある。まず、iPhoneを選ばなかった理由は「アプリの自由度が低い」からだ。Windows Mobile向けアプリはとてもフリーダム、野放し、野放図なのだ。

具体的にいうと、Windows Mobile向けアプリは大昔にWindows CE用に作られたためサクサク動くし、PC用のファイルも何でも読めるし、誰も管理してないからルールにもまったく縛られていない。こうした世界に慣れていたから、iTunes経由でイイ子のアプリしか使えないiPhoneなんてイヤだったのだ。

そこで選択肢として浮上したのがAndroid端末だ。しかもFlashに完全対応した2.2待ちというわけで、発売を心待ちにしていた。そして、目ぼしいアプリをかき集めておいて、「購入したらすぐに突っ込んで遊ぶぞ!」と、張り切っていろいろなサイトを見ていた。

しかし、面白そうなアプリを見つけてはブックマークするものの、どうやってもダウンロードできない。

以前、仕事でAndroid端末からAndroidマーケットを使った時は何事もなくダウンロードできたのに、PCでマーケットの公式サイトを見ると使い方がよくわからない。iTunesの場合、iPhoneアプリのリンクをブラウザで踏むと「iTunesじゃなきゃダメですよ」的な画面が表示される。よって、そういう画面が見えないからには、「どこかにダウンロードできる場所があるはずだ」と思い込んで、Androidマーケットを探すこと数日。

挙句の果てに、たまたま行き当たったサイトで「PCからダウンロードするのではなく、本体でQRコードを撮影してダウンロードしろ」ということが判明。それまで、AndroidマーケットではPCからアプリをダウンロードできないことにまったく気づかなかったのだ。

「アプリのファイルを溜めておいて一気にUSBで送り込んでセットアップ」という計画が崩れ落ちた瞬間だった。しょんぼりと野良アプリだけを集めつつ発売日を待つことになった。しかも、この過程でAndroid端末だけではスクリーンキャプチャが撮れないということも初めて知った。「えええええー? なんでー? そこ制限するところ??」と思いつつ、「まあいいか」と諦めてしまった。この記事に本体の画像しかないのもこれが理由だ。

今回の情弱ポイント1

Windows Mobileがスバ抜けて自由だからといって、Androidも同じだと思い込むのはいかがなものか。iPhoneに比べて自由なだけで、今時そんなにフリーダムなわけがないでしょう。

アプリ紹介サイトをいくら見てもダウンロードリンクはない。端末で直接落とすのが当たり前だと気づくのに数日かかった

可愛いアクセサリは皆無だった!

技術的な部分の思い込みや勘違いはがっかりする程度で解決できるものの、自分の努力ではどうにもならない最大の落とし穴は「ユーザーが少ない」ことだった。情報の少なさくらいは自力でカバーできるものの、どうにもならないのが対応アクセサリの少なさだ。

日々iPhone向けアクセサリのニュース記事などを書きながら、「きっとワンピースキャラクター付きケースとか、スワロフスキーデコのケースとか、デコシートとか使うんだ」とワクワクしていたのに、まったく選択肢がない。ケースなどは海外から個人輸入という手段もあるけれど、とにかくオッサンくさいのしかないのだ。

「女子的アイテムが全然ないから、とりあえずストラップで気分上げるか!」と思っても、ストラップホール付きのケースがほとんどない。それ以前に、端末発売時にアクセサリが間に合っておらず、液晶保護シートもケースもない、落下防止にストラップを付けて指にかけることもできないまま、1週間もドキドキしながら使うことになるとは思いもしなかった。

ユーザーが少ないとか、アクセサリが少ないとかは結果的な話だろう、「情弱という問題ではない」と言われるかもしれない。けれど、振り返ってみれば十分予想はできた。

2010年秋、ドコモは「GALAXY S」を、auは「is03」をテレビCMまで使って大々的にPRした。スマートフォンに興味のない人でも「なんかすごいのが出るらしい!」と期待しただろう。筆者はこれらのCMを見て「Android、盛り上がりそうだなあ」と無邪気に喜んでいた。そう、自分が購入するつもりである端末のCMを見かけないことを、まったく疑問に思っていなかったのだ。

なぜなら、今まで自分が買う予定の端末がテレビCMされるなんて経験はほとんどなかったから。前編で触れたが、筆者は10年以上PHSを使い続けてきた。ウィルコムのW-ZERO3はシリーズ製品としてCMを少し見かけたが、あれも発売前ではなかったように思う。

要するに、どマイナー機種を自分だけの判断で飛びついて買うのに慣れすぎていて、大手キャリアから発売されるにもかかわらずまったくPRされていないことへの疑問が持てなかったのだ。なんとなく、「大手キャリア製品ならアクセサリもばっちり揃っているもの」と思い込んでいたのだ。

結局、数少ないストラップホールつきのカバーで少しは可愛げがあるものということで、レイ・アウトのラバーコーティング・シェルジャケットのマットレッドを選び、それにストラップを付けて使っている。このままバッグに入れるのも不安だからと使っているポーチは、ビックカメラ有楽町店でぽつんと1つだけ残っていた初代W-ZERO3用の赤いポーチだ。

本当はバッグの持ち手にひっかけられる、ループストラップの付いたポーチが欲しかった。「パールっぽい色の素材だといいのになあ」とも思っていた。ストラップホールは是が非でも上の肩に付いていてほしい。欲を言うなら、複数付けやすい大きくて丈夫な穴がよい。

はたして、「質実剛健、わかる人が選ぶ端末!」という印象のある「HTC Desire HD SoftBank 001HT」にジャラジャラとストラップを付けている人は自分以外にいるのだろうか?……もしかして、根本的に需要がないからいくら待ってもそんなものは登場しないのかしらと思いつつ、あきらめ切れずにアクセサリメーカーのサイトを巡る日々だ。

今回の情弱ポイント2

スマートフォンはスペックさえよければ売れるというものではなく、売れた数が少なければアクセサリが揃わないことは自明。アクセサリがあれこれ欲しいなら、素敵なスペックに浮かれていないでユーザーサイト巡りくらいはするべきだったね。

金属っぽい質感は良いがオッサンくさい。ケースもレザー調の手帳型とか、ウエストに付けるやつとか営業さんっぽいのが多いのが悩み

赤いカバーとお気に入りストラップでとりあえず自分を誤魔化す。パンダはクリーナーだ

ポーチはW-ZERO3用を転用。厚さは違えど、縦横の長さはほぼ同じ