不動産売却のおすすめは?ランキングTOP6と大手・中小に分けて特徴を解説!

不動産の売却を考えたとき、「どの会社に頼めばいいのかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。

不動産会社には大手仲介・地域密着型・買取専門といったタイプがあり、物件の種類や売却の事情によって最適なパートナーは異なります。選び方を間違えると、数百万円単位で損をしてしまうケースも珍しくありません

この記事では、不動産売却を検討している方に向けて、会社選びの判断基準からおすすめの不動産会社9選、売却の流れ・費用までをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 不動産会社の3つのタイプと自分に合った会社の選び方
  • 仲介と買取の違いと判断基準
  • 信頼できる不動産会社を見極める5つのポイント
  • タイプ別おすすめの不動産会社9選
  • 大手と中小それぞれのメリット・デメリット
  • 不動産売却の流れ7ステップと所要期間
  • 売却にかかる費用・税金の全体像
  • 実際に売却を検討した方の体験談
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※本記事は専門家監修のもと作成しています。監修者情報はこちら

目次

不動産売却はどこに頼む?会社選びの3タイプ

不動産会社は大きく3つのタイプに分けられます。それぞれ得意分野が異なるため、自分の状況に合ったタイプを選ぶことが売却成功の第一歩です。

タイプ1:大手仲介会社

全国に店舗網を持ち、豊富な取引実績と高い集客力が強みです。2024年度の上位4社はいずれも取扱高1兆円超と、圧倒的なスケールを誇ります。自社ポータルサイトや大手不動産ポータルへの広告投資額が大きく、多くの購入検討者にアプローチできる点が最大の強みです。また、設備保証・建物保証・買取保証など、売主向けの無料サポートサービスが充実している会社が多いのも特徴です。

向いている人:都市部の物件を売却したい方、ブランド力と安心感を重視する方、買主候補を広く集めたい方

タイプ2:地域密着型(中小)の仲介会社

地元の市場動向や買主ニーズを熟知しているのが強みです。「このエリアのこの物件なら○○万円で売れた」といった、大手では把握しきれないピンポイントの市場情報を持っていることが多く、適正な売出価格の設定に強みがあります。

向いている人:地方の物件を売却したい方、地元に強いネットワークを活かしたい方、担当者との密なコミュニケーションを求める方

タイプ3:買取専門会社

不動産会社自身が買主となり、物件を直接買い取る会社です。仲介に比べて売却価格は低くなりますが、最短1〜2週間で現金化できるスピード感が魅力です。

向いている人:とにかく早く売りたい方、築古物件や訳あり物件を売却したい方、内覧対応を避けたい方

どのタイプを選ぶべき?判断チェックリスト

  • 少しでも高く売りたい → 大手仲介 or 地域密着仲介
  • 地方・郊外の物件を売りたい → 地域密着仲介 or 買取専門
  • できるだけ早く現金化したい → 買取専門
  • 築古物件・訳あり物件を売りたい → 買取専門
  • 広い購入検討者層にアプローチしたい → 大手仲介
  • 地元の相場に精通した担当者に任せたい → 地域密着仲介

迷った場合は、大手1〜2社+地域密着1〜2社の合計3社程度に査定を依頼し、査定額と対応を比較するのがおすすめです。

仲介と買取の違い|どちらを選ぶべき?

不動産の売却方法は大きく「仲介」と「買取」の2つに分かれます。それぞれの特徴を正しく理解した上で、自分の状況に合った方法を選びましょう。

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比較項目仲介買取
買主一般の個人(不動産会社が仲立ち)不動産会社そのもの
売却価格市場相場に近い価格市場相場の60〜80%程度
売却期間平均3〜6か月最短1〜2週間
仲介手数料売買価格×3%+6万円+税(上限)かからない
内覧対応必要(複数回)不要
契約不適合責任売主に責任あり免除されることが多い
向いている物件築浅〜築20年程度、人気エリア築古、訳あり、地方物件

仲介が向いているケース

  • 少しでも高い価格で売りたい方:市場相場に近い価格での売却が期待できます
  • 時間に余裕がある方:3〜6か月の売却期間を確保できる場合
  • 築浅・人気エリアの物件:購入希望者が多く見込める場合

買取が向いているケース

  • 早く現金化したい方:離婚や相続など、急ぎの事情がある場合
  • 周囲に知られずに売りたい方:広告活動が不要なため
  • 築古・リフォームが必要な物件:仲介では買い手がつきにくい物件
  • 契約不適合責任を負いたくない方:引渡し後のトラブルを避けたい場合

なお、まず仲介で売却活動を始め、一定期間内に買主が見つからなければ不動産会社が買い取る「買取保証」というサービスもあります。東急リバブルの「リバブル売却保証」などが代表的です。

信頼できる不動産会社の選び方5つのポイント

不動産売却の成否は、パートナーとなる会社選びにかかっているといっても過言ではありません。以下の5つのポイントを押さえれば、信頼できる会社を見極められます。

ポイント1:売却実績と得意分野を確認する

不動産会社にはそれぞれ得意な物件タイプ・エリアがあります。「マンション売却が得意」「戸建てに強い」「○○エリアに精通」など、自分の物件に近い実績が豊富な会社を選びましょう。

具体的には以下を確認するのがおすすめです。

  • 直近1年間の同エリア・同物件タイプの成約件数
  • 会社全体の仲介件数・取扱高
  • 自社サイトに掲載されている売却事例

ポイント2:査定額の根拠を比較する

複数社に査定を依頼すると、会社によって数百万円の差が出ることがあります。重要なのは金額の高さではなく、根拠の妥当性です。

  • 周辺の類似物件の成約事例を示してくれるか
  • 査定価格と売出価格の違いを説明してくれるか
  • 高すぎる査定額を提示する会社には注意(いわゆる「高預かり」の可能性)

「高預かり」とは、媒介契約を取るために意図的に高い査定額を提示し、実際には値下げを繰り返す手法のことです。

ポイント3:囲い込みをしない会社を選ぶ

「囲い込み」とは、不動産会社が自社で買主も見つけて両手仲介(売主・買主双方から手数料を得る)を狙い、他社からの購入申し込みを意図的に断る行為のことです。

囲い込みを受けると、売却期間の長期化や値下げにつながるリスクがあります。以下の点を確認しましょう。

  • レインズ(不動産流通機構)への登録を速やかに行うか
  • 専任媒介契約の場合、定期的な活動報告があるか
  • 片手仲介を明確に打ち出している会社(例:SREリアルティ)は安心

ポイント4:担当者の対応力を見極める

不動産売却は担当者の力量に大きく左右されます。以下の点から対応力を判断しましょう。

  • 質問に対してわかりやすく丁寧に回答してくれるか
  • メリットだけでなくデメリットやリスクも正直に伝えてくれるか
  • 売却戦略(価格設定、広告計画、スケジュール)を具体的に提案してくれるか
  • 宅地建物取引士の資格を持っているか

ポイント5:売却サポート・保証制度を比較する

大手を中心に、売主向けの無料サポートサービスを提供する会社が増えています。

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サービス内容提供例
設備保証引渡し後の設備故障を一定期間保証三井のリハウス(最大22万円)、東急リバブル(最大500万円)
建物保証引渡し後の建物不具合を保証三井のリハウス(最大500万円)、東急リバブル
買取保証一定期間売れなかった場合に買い取り東急リバブル(査定額の最大90%)
ハウスクリーニング売却前の清掃を無料実施住友不動産ステップ、野村の仲介+
荷物預かり内覧時に荷物を一時保管住友不動産ステップ
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【タイプ別】おすすめの不動産会社9選

ここでは、売却実績やサービス内容を踏まえて大手仲介4社・中堅・特化型3社・買取専門2社の合計9社を紹介します。

なお、各社の紹介はあくまで概要です。大手不動産会社の実績データをさらに詳しく知りたい方は、別記事「大手不動産会社ランキング」もあわせてご覧ください。

大手仲介会社4選

三井のリハウス(三井不動産リアルティ)

取扱高2兆2,188億円(2024年度)
仲介件数38,103件(39年連続全国No.1
手数料収入1,013億円(業界初の1,000億円超)
店舗数277店舗
対応エリア全国主要都市
公式サイトhttps://www.rehouse.co.jp/

不動産売買仲介の取扱件数で39年連続全国No.1という圧倒的な実績を持つ業界のリーディングカンパニーです。

独自の「360°サポート」では、売却前の設備チェック(40項目)から引渡し後の設備保証(最大22万円)・建物保証(最大500万円)まで、取引前後をトータルでカバー。初めての不動産売却でも安心して任せられる体制が整っています。

東急リバブル

取扱高2兆2,311億円(2024年度、取扱高では業界1位
仲介件数32,918件
手数料収入976億円
店舗数226店舗
対応エリア全国主要都市
公式サイトhttps://www.livable.co.jp/

取扱高では2兆2,311億円と業界トップに立つ東急リバブル。4年連続で最高益を更新しており、成長力の高さが際立ちます。

最大の特徴は「リバブル売却保証」。一定期間内に買主が見つからなかった場合、あらかじめ提示した価格(査定価格の最大90%)で東急リバブルが買い取ってくれるため、「確実に売りたいけど、まずは高値を狙いたい」という方に適しています。

また、引渡し後の設備故障・建物不具合に最大500万円を保証する「リバブルあんしん仲介保証」も充実しています。

住友不動産ステップ(旧:住友不動産販売)

取扱高1兆4,343億円(2024年度)
仲介件数31,003件
店舗数167営業センター(全店直営
対応エリア全国主要都市
公式サイトhttps://www.stepon.co.jp/

2025年4月に「住友不動産販売」から社名変更。全167営業センターが直営(フランチャイズなし)という点が大きな特徴です。

独自の「マンツーマン営業体制」を採用しており、物件査定から広告活動、内覧対応、契約手続き、引渡しまで、一人の担当者が一貫して対応します。担当者が途中で変わることがないため、スムーズな売却活動が期待できます。

野村の仲介+(野村不動産ソリューションズ)

取扱高1兆3,911億円(2024年度)
仲介件数10,444件
取扱単価約1億3,300万円(業界トップクラス
店舗数98店舗
対応エリア東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、名古屋
公式サイトhttps://www.nomu.com/plus/

1件あたりの平均取扱単価が約1億3,300万円と業界トップクラスの高さを誇り、高額物件の売却に特に強い会社です。

自社運営の不動産ポータルサイト「ノムコム」は年間利用ユーザー1,100万人超を誇り、購入検討者への高い訴求力が売却活動に直結します。ネット経由の成約率は全体の50%を超えており、Web集客力の強さは大きな差別化ポイントです。

中堅・特化型の仲介会社3選

SREリアルティ(旧:SRE不動産)

運営会社SREホールディングス(東証プライム上場、ソニーグループ
仲介スタイル片手仲介100%(エージェント制)
AI査定独自開発「SRE AI査定CLOUD」
対応エリア東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都、奈良
公式サイトhttps://sre-realty.com/

2024年11月にブランド名を変更した、ソニーグループの不動産会社です。最大の特徴は片手仲介100%のエージェント制を採用していること。売主には売主専属のエージェントがつき、囲い込みの心配が一切ない点が高く評価されています。

独自開発のAI査定システムも強みで、膨大な取引データをもとに精度の高い査定価格を算出。対応エリアが首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)と関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)に限定される点には注意が必要です。

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日経新聞に掲載され、都内3書店で売上1位を記録した書籍です。

ナカジツ(不動産SHOPナカジツ)

仲介件数年間約5,000件(2024年4月期)
店舗数約40店舗以上(全店直営
対応エリア愛知(25店舗)、静岡、福岡、千葉、熊本、埼玉、岐阜
公式サイトhttps://nakajitsu.com/

東海エリアを中心に急成長を続ける地域密着型の不動産会社です。「おうち探し館!」と名付けたショールーム併設型の店舗を展開し、常時12,000件以上の物件情報を公開しています。

不動産売買仲介に加えて新築住宅やリフォームまでワンストップで対応できるため、住み替えを検討している方にも適しています。全店直営で対応の質が安定している点もポイントです。

センチュリー21

加盟店舗数約943店舗(45都道府県
従業員数約6,284名
グローバル展開世界80の国・地域、約11,000店舗
公式サイトhttps://www.century21.jp/

日本最大級の不動産フランチャイズネットワークです。地方の物件を売りたい方に特におすすめです。大手仲介4社は都市部に店舗が集中していますが、センチュリー21は45都道府県に加盟店があるため、大手のカバーが薄いエリアでもブランド力のある仲介サービスを利用できます。

ただし、フランチャイズのため加盟店によってサービス品質に差がある点は理解しておきましょう。

買取専門会社2選

カチタス

買取再販実績年間5,597戸(12年連続全国No.1
累計販売棟数約80,000棟
店舗数全国130店舗以上
上場区分東証プライム上場
公式サイトhttps://katitas.co.jp/

中古戸建ての買取再販で12年連続全国No.1の実績を誇る、買取再販のリーディングカンパニーです。

特に地方の戸建て・空き家に強みを持ち、全国130店舗以上のネットワークを活かして、大手仲介会社ではカバーしにくい地方物件にも対応しています。「古すぎて売れない」「建物の状態が悪い」といった物件でも買い取ってもらえる可能性があります。

スター・マイカ

買取実績累計17,000件以上
年間販売戸数1,430戸(マンション買取再販 上場企業No.1
査定データベース約28万件の査定実績
拠点東京本社+全国9拠点
上場区分東証プライム上場(スター・マイカ・ホールディングス)
公式サイトhttps://www.starmica.co.jp/

マンションの買取に特化した東証プライム上場企業です。約28万件の査定データベースを活用した精度の高い買取査定が強みです。

独自の「マンション専門リースバック」サービスを15年以上にわたり提供しており、マンションを売却した後もそのまま賃貸として住み続けることが可能です。「まとまった資金が必要だが、今の家には住み続けたい」という方に適しています。

大手と中小はどっちがいい?メリット・デメリット比較

不動産会社を選ぶ際に多くの方が悩むのが「大手に頼むか、地元の中小に頼むか」という問題です。それぞれのメリット・デメリットを整理します。

大手不動産会社のメリット・デメリット

メリット

  • 圧倒的な集客力:自社サイトやポータルサイトへの広告投資額が大きい
  • 豊富な取引実績:ノウハウが蓄積されており、価格査定の精度が高い
  • 充実した保証制度:設備保証・建物保証・買取保証など無料サービスが豊富
  • 全国ネットワーク:転勤などで遠方の物件を売却する場合も対応可能
  • ブランドの信頼感:買主にとっても安心材料になり、成約率向上につながる

デメリット

  • 担当者の当たり外れ:経験の浅い担当者に当たる可能性もある
  • 両手仲介の可能性:囲い込みのリスクがゼロではない
  • 地方物件への対応が弱い:店舗が都市部に集中している
  • 画一的な対応:マニュアル重視で柔軟な対応がしにくいケースがある

中小(地域密着型)不動産会社のメリット・デメリット

メリット

  • 地元の市場に精通:ピンポイントの相場感を持っている
  • 地元の買主ネットワーク:地元で物件を探している買主情報を独自に持っている
  • 柔軟な対応:売主の個別事情に柔軟に対応してくれることが多い
  • 社長や経営者が直接対応:経験豊富な経営者が担当してくれるケースも

デメリット

  • 集客力の差:広告予算やサイト集客力で大手に劣る場合がある
  • 保証制度の不足:設備保証・建物保証などの売主向けサービスが少ない
  • 会社ごとの品質差が大きい:当たり外れが大手以上に大きい

結局どちらを選ぶべき?

結論として、物件の所在地と種類で判断するのが現実的です。

条件おすすめ
都市部のマンション大手仲介がおすすめ(集客力・保証制度の恩恵が大きい)
都市部の戸建て・土地大手+地域密着の両方に査定依頼し比較
地方・郊外の物件地域密着型がおすすめ(大手の対応エリア外の可能性)
築古・訳あり物件買取専門会社がおすすめ

最も効果的なのは、大手1〜2社+地域密着1〜2社に同時に査定を依頼し、査定額・対応・提案内容を比較した上で決めることです。不動産一括査定サイトを活用すれば、一度の入力で複数社に査定依頼が可能です。

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不動産売却の流れ7ステップ

不動産売却の全体像を7つのステップに分けて解説します。準備開始から引渡しまでの目安期間は約3〜6か月です。

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ステップ内容目安期間
1. 相場を調べるポータルサイトやレインズマーケットインフォメーションで相場を把握1〜2週間
2. 査定を依頼する複数社に机上査定→候補数社に訪問査定を依頼1〜2週間
3. 媒介契約を結ぶ不動産会社を選定し、3種類の媒介契約から選択約1週間
4. 売却活動を行う広告掲載・内覧対応・購入希望者との交渉1〜3か月
5. 売買契約を締結する重要事項説明→売買契約書に署名・捺印→手付金の受領1〜2週間
6. 決済・引渡し残代金の受領・鍵の引渡し・所有権移転登記契約から約1か月後
7. 確定申告譲渡所得がある場合は翌年2月16日〜3月15日に申告売却翌年

各ステップのポイント

ステップ1〜2(相場調査・査定依頼)では、まずレインズマーケットインフォメーションやSUUMO・HOME’Sなどのポータルサイトで近隣の類似物件の売出価格・成約価格を調べましょう。その上で、不動産一括査定サイトを利用して3社以上に査定を依頼すると、適正な価格帯を把握しやすくなります。

ステップ3(媒介契約)では、査定結果と担当者の対応を比較した上で、最も信頼できる会社と契約を結びます。初めての売却なら専任媒介が無難です。

ステップ4(売却活動)は最も期間がかかるステップです。不動産会社がレインズへの物件登録、ポータルサイトへの広告掲載、チラシ配布、内覧対応などを行います。売主としては、内覧時に部屋をきれいに整えておくことが早期売却のコツです。

ステップ5〜6(契約・決済・引渡し)では、買主が見つかったら条件交渉を経て売買契約を締結。手付金(通常は売買価格の5〜10%)を受領します。契約から約1か月後に残代金の決済と鍵の引渡しを同日に行います。

ステップ7(確定申告)は売却翌年に行います。利益が出た場合はもちろん、3,000万円特別控除や譲渡損失の繰越控除などの特例を利用する場合にも確定申告が必要です。

媒介契約は3種類|それぞれの違い

不動産会社に売却を依頼する際に締結する「媒介契約」には3つの種類があります。

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項目一般媒介専任媒介専属専任媒介
複数社への依頼可能不可(1社のみ)不可(1社のみ)
自己発見取引可能可能不可
レインズ登録義務なし(任意)7営業日以内5営業日以内
業務報告義務なし(任意)2週間に1回以上1週間に1回以上
契約期間制限なし(実務上3か月)最長3か月最長3か月
  • 一般媒介:複数社に同時依頼できるので競争原理が働く。人気エリアの物件向き
  • 専任媒介:1社に任せるため販売戦略が立てやすい。最も多く選ばれている
  • 専属専任媒介:不動産会社に全て任せたい場合に最適。報告頻度が最も高い

迷った場合は、専任媒介契約が無難です。1社に集中して任せることで積極的な販売活動が期待でき、かつ自分で買主を見つけた場合も直接取引が可能です。

売却にかかる平均期間

東日本レインズの2024年データ(首都圏)によると、レインズ登録から成約までの平均日数は以下の通りです。

物件種別平均日数(2024年)
中古マンション約85日
中古戸建て約97日
土地約89日

上記はレインズ登録後の日数です。売却準備・査定の期間を含めると、全体で3〜6か月が一般的な目安となります。

不動産売却にかかる費用と税金

不動産を売却する際にかかる主な費用と税金を整理します。

費用一覧

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費用項目金額の目安備考
仲介手数料売買価格×3%+6万円+税400万円超の場合の上限額
印紙税1万円(1,000万円超〜5,000万円以下の場合)軽減税率適用時(2027年3月末まで)
登記費用1.2万円〜3.2万円抵当権抹消登記+司法書士報酬
測量費用(必要な場合)35万〜80万円土地・戸建ての場合
ハウスクリーニング6万〜8万円戸建て全体(任意)

印紙税の税額表

不動産売買契約書に貼付する収入印紙の金額は以下の通りです。2027年3月31日までは軽減税率が適用されます。

契約金額軽減税率(〜2027/3/31)本則税率
500万円超〜1,000万円以下5,000円10,000円
1,000万円超〜5,000万円以下10,000円20,000円
5,000万円超〜1億円以下30,000円60,000円
1億円超〜5億円以下60,000円100,000円

一般的な住宅売買(1,000万円超〜5,000万円以下)では印紙税は1万円です。

仲介手数料の計算方法

仲介手数料の上限額は法律で定められています。400万円超の物件は以下の速算式で計算可能です。

仲介手数料の上限 = 売買価格 × 3% + 6万円(税抜)

例:3,000万円で売却した場合
→ 3,000万円 × 3% + 6万円 = 96万円(税抜)→ 105万6,000円(税込)

【2024年7月法改正】800万円以下の物件は上限33万円(税込)に
2024年7月1日施行の法改正により、800万円以下の物件の仲介手数料は上限が33万円(税込)に変更されました。従来は400万円以下の物件が対象でしたが、空き家流通の促進を目的に対象範囲が拡大されています。また、この特例は従来の売主側のみから売主・買主の双方に適用されるようになりました。

譲渡所得税(売却益が出た場合)

売却によって利益(譲渡所得)が出た場合にかかる税金です。所有期間は売却した年の1月1日時点で判定します。

区分所有期間税率(所得税+住民税)
短期譲渡所得5年以下39.63%
長期譲渡所得5年超20.315%
10年超所有の軽減税率10年超(居住用のみ)14.21%(6,000万円以下の部分)

※復興特別所得税(所得税額の2.1%)を含む。2037年12月31日まで。

主な税金の特別控除

  • 居住用財産の3,000万円特別控除:マイホームを売却した場合、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる(恒久措置)
  • 特定の居住用財産の買換え特例:マイホームを買い換える場合、譲渡益への課税を将来に繰り延べできる(2027年12月31日まで延長)
  • 相続空き家の3,000万円特別控除:相続した空き家を売却した場合に適用(2027年12月31日まで)

売却で利益が出た場合は、翌年に確定申告が必要です。特別控除の適用も確定申告を行って初めて受けられるため、利益が出た場合・控除を利用する場合は必ず申告しましょう。

実際に売却を検討した方の体験談

不動産の売却を予定している人にとって、他の売主の意見は非常に参考になるものでしょう。ここでは、実際に一括査定サービスを利用して不動産売却を検討したSさんの体験をご紹介します。

不動産の売却活動中の売主さんに直撃インタビュー

不動産の売却を予定している人にとって、他の売主の意見は非常に参考になるものでしょう。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営では、築50年になる戸建て住宅の売却を予定しているSさんにインタビューをおこない、不動産会社の印象や査定内容について詳しくうかがいました。

不動産の売却を検討し始めたきっかけは?

Sさん

もともと住んでいた戸建ての売却を検討しています。今はそちらは賃貸に出し、私は別の場所で家族と暮らしているのですが、現在の家が築14年となり世帯人数も変わったので、2〜3年以内にはリフォームしようということになり、リフォーム資金が必要になったのがきっかけです。売却時期もそのくらいまでにと考えています。

不動産の査定はどのような流れで依頼しましたか?

Sさん

あまり知らないところではなく、大手もしくは地元の馴染みのある不動産会社で相談しようと思っていたところ、たまたまSNSですまいValueの広告を見つけ、よく知っている大手に依頼できるということで一括査定を依頼しました。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

すまいValueは大手6社に査定依頼ができる便利なサイトですよね。依頼後はどのような対応がありましたか?

Sさん

三井のリハウス、住友不動産ステップの2社に机上査定をお願いしたのですが、両者とも「物件を見ないと査定できない」ということだったので住所をお伝えしました。入居者がいるので入室はできない旨も伝えたので、恐らく外観だけ見に行かれていると思います。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

なるほど。近隣の環境なども参考にされたかったのかもしれないですね。その他、何か聞かれたことはありますか?

Sさん

希望売却価格や時期、売却に関してハードルになっていることなどは聞かれましたね。
あとは雑談に交えて家族構成や私の収入についての話もあったように記憶しています。

不動産会社の対応や査定結果に対する印象は?

Sさん

2社とも業界トップクラスの大手なので、はじめはなんとなくマニュアル気質というか、丁寧さに欠ける部分があるのかなと思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
特に三井のリハウスでは、まだ売却時期も決まっていないにもかかわらず今後の売却方針や税金についてなどいろいろとアドバイスもくださって、誠実さも感じました。

査定結果については2社で20万円ほどの違いはありましたが、それほど大差なく予想の範囲内でしたよ。路線価や立地の需要についてなどの説明もあり、納得できる内容でした。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

現状では、三井のリハウスのほうがやや好印象となっている状況でしょうか?

Sさん

そうですね。住友不動産ステップは売却時期がまだ先ということであまり詰めた話をしていないので印象はまだ薄いです。一度だけ、担当者間の連携ができていなかったのか、違う人に同じ説明を2回しないといけなかったのは、少し気になりました。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

三井のリハウスからは、建物の築年数が進んでいるので解体して更地として売却することを提案されました。名古屋駅からのアクセスも良いので、土地の評価が高いのならそれもありかなぁと思っています。

査定後、しつこい営業連絡や迷惑な対応などはありましたか?

Sさん

特にしつこい連絡はきていません。三井のリハウスとはやりとりを続けていますが、必要最低限の頻度というか、迷惑に感じたことはないですよ。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

現在は大手2社のみコンタクトを取られているご状況ですが、今後は他の不動産会社も比較してみたいと思いますか?

Sさん

大手の対応力や査定結果に大差がないならば、地元の企業も検討したいとは思っています。やはり生まれ育ったこの地域が好きですし、できれば地元に還元したいという気持ちがありますから。

売却にあたって不安に感じていることはありますか?

Sさん

不動産を売却した後の税金のことは気になっています。今回、相続もあるので手続きが多く、うまく管理できるのか不安に感じる部分はあります。

また、売却益次第で現在の家のリフォームをどこまでできるのかにも影響するので、場合によっては一部を貸し出すとか、いっそのこと今の世帯人数に合う新居を探したほうが良いのかなど、考えることがたくさんある状態です。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

いろいろな事情を同時に考えなければならず、売却のタイミングも難しいですね。
もし同じような悩みを持つ読者がいれば、どのようなアドバイスができるでしょうか?

Sさん

不動産知識を少しでも勉強しておくと良いと思いました。
今回、相続税の計算のため評価額の出し方を事前に税理士さんから説明を受けていましたので、査定の際に担当者の言っていることがある程度は理解できました。こちらが知識を持つことでより詳しく話ができるので、担当者の人柄や力量も見極めることができると思います。

マイナビニュース不動産査定ガイド運営

Sさんは、相続やリフォーム、賃貸中の入居者への配慮など、多方面での悩みを抱える状況ですが、すまいValueを利用して出会った三井のリハウスからは丁寧な対応やアドバイスがあり、今後の売却方針を固めている最中ということでした。
 
不動産売却では、家を売るだけでなく、相続や住み替えなど同時並行でやることがあるケースが多いので、不動産会社のサポートが鍵となります。サポート力がある不動産会社を見極めるには、自身でもある程度の相場感や不動産知識を身につけておく必要があるでしょう。
 
Sさんのように一括査定サイトなどを活用して複数の会社を比較し、親身に接してくれる優良な不動産会社を見つけてください。

よくある質問(FAQ)

ここからは、不動産売却に関するよくある質問を紹介します。

不動産売却にはどれくらいの期間がかかりますか?

売却準備から引渡しまで約3〜6か月が一般的な目安です。東日本レインズの2024年データでは、中古マンションの場合レインズ登録から成約まで平均約85日、中古戸建ては約97日となっています。売却準備・査定の期間を加えると全体で4〜7か月程度です。

「囲い込み」とは何ですか?どう対策すればよいですか?

囲い込みとは、不動産会社が自社で買主も見つけて両手仲介を狙い、他社からの購入申し込みを意図的に断る行為です。対策としては、専任媒介契約の場合に定期的な活動報告を求めること、レインズの登録状況を確認すること、またSREリアルティのように片手仲介を明確に打ち出している会社を選ぶことが有効です。

一括査定サイトは本当に安全ですか?

大手一括査定サイト(すまいValue、HOME4U、SUUMO売却査定など)は、提携不動産会社の審査基準を設けており、信頼できるサービスです。一括査定を利用したからといって売却を強制されることはなく、査定額や対応を比較するだけでも利用可能です。

マンション・戸建て・土地で会社選びは変わりますか?

物件タイプによって最適な会社は異なります。マンションの場合はマンション売買の実績が豊富な大手仲介が強い傾向があります。戸建ては地域の相場に精通した地域密着型も有力な選択肢です。土地は測量や境界確定など専門的な対応が必要になるため、土地取引の経験が豊富な会社を選びましょう。

相続した不動産を売却する際の注意点は?

相続不動産の売却では、まず相続登記を済ませる必要があります(2024年4月から義務化、3年以内に登記しないと10万円以下の過料の対象)。また、相続空き家の3,000万円特別控除(2027年12月31日まで)が適用できる場合があるため、要件を確認しましょう。

住み替えの場合、売却と購入はどちらを先にすべきですか?

住み替えには「売り先行」と「買い先行」の2つの方法があります。売り先行は売却代金を購入資金に充てられるため資金計画が立てやすい一方、仮住まいが必要になる場合があります。買い先行は理想の物件をじっくり探せますが、二重ローンのリスクがあります。資金に余裕がない場合は売り先行が無難です。

不動産売却で確定申告は必ず必要ですか?

売却で譲渡所得(利益)が出た場合は確定申告が必要です。また、利益が出なくても3,000万円特別控除や譲渡損失の繰越控除などの特例を利用する場合にも確定申告が必要です。申告期間は売却した翌年の2月16日〜3月15日です。

仲介手数料は値引きできますか?

仲介手数料は法律で定められた上限額であり、必ずしもその金額を支払う必要はありません。交渉次第で減額される場合もあります。ただし、手数料を値引きすると不動産会社の販売モチベーションが下がり、広告費を削減されるリスクもあるため、手数料の安さだけで会社を選ぶのは避けるべきです。

まとめ

不動産売却を成功させるためのポイントを改めて整理します。

不動産売却 成功のポイント
  • 不動産会社は大手仲介・地域密着・買取専門の3タイプから、自分の状況に合った会社を選ぶ
  • 仲介と買取の違いを理解し、時間的余裕と希望価格で売却方法を判断する
  • 信頼できる会社は実績・査定根拠・囲い込みの有無・担当者の対応力・保証制度の5点で見極める
  • 大手1〜2社+地域密着1〜2社の合計3社程度に査定を依頼して比較するのが最も効果的
  • 売却には約3〜6か月かかるため、余裕を持ったスケジュールで動き始める
  • 費用・税金を事前に把握し、特別控除を活用するために確定申告を忘れない
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監修者情報

佐野 あきこ|宅地建物取引士

売買・賃貸不動産会社、不動産管理会社勤務を通算8年経験し、現在、宅地建物取引士業と併せてWEBライター業に携わっている。専門・得意分野は不動産全般、起業など。間取り図、特に、随所に工夫がうかがえるマンションの間取り図が大好き。

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https://www.rosenka.nta.go.jp/
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この記事を書いた人

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