三井のリハウスは大手不動産仲介業者のひとつで、豊富な実績と高い知名度があります。しかし「大手だけど本当に信用できるの?」「仲介実績が業界トップクラスと聞いたけど実際の評判ってどうなの?」など、気になっている人も多いでしょう。
そこでマイナビ編集部では、実際に不動産売買で三井のリハウスの仲介サービスを利用した人にアンケートを実施し、リアルな口コミや体験談を徹底調査しました。本記事では、利用者による口コミやサービスの特徴などから、三井のリハウスを利用するメリット・デメリットなどを分析します。
本記事を参考に三井のリハウスが本当に自分に合う不動産会社なのか見極め、後悔のない不動産売買を目指しましょう。
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三井のリハウスのリアルな口コミ・評判を見てみよう
マイナビ編集部では、実際に三井のリハウスを利用した人を対象にアンケートをおこないました。この章では、三井のリハウスを使ってみてどうだったのかを擬似体験できるように、気になる項目別に良い口コミと悪い口コミの両方を紹介します。
利用者の項目別口コミ
【担当者の対応】に対する評価
・実家の査定をお願いしました。埼玉県の事務所にお願いして、一度管轄外と言われましたが、田舎なのでやりますと熱心に応じてくれたことです。(男性/神奈川県/査定)
・地域のネットワークなどにも強いようでしたので、その辺りは安心してお任せできました。(男性/東京都/査定)
・担当者の物腰がやわらかく、毎回誠意が感じられる説明をしてくれて、安心して取引を進めることができました。(女性/大阪府/査定)
・三井のリハウスの良い点は人が良い事です。自分が対応してくれた方は一生懸命やってくれました。(女性/神奈川県/査定)
・社員の方が冷静で安心できる印象があった。(女性/東京都/購入)
・スタッフさんの説明が専門用語が多く、要所要所理解するのが難しかったです。(男性/神奈川県/購入)
・営業マンの電話やメールがシツコイこと、契約件数を伸ばしたいオーラが強すぎて困りました。(男性/東京都/査定)
・仲介手数料を税抜きで提示されてあとから訂正が入ったことだけ残念でした。ずっと同じ担当者のため、他の社員と誰とも会わなかった。その方と合わなければ印象は悪いと思います。(女性/東京都/購入)
【企業の信頼性】に対する評価
・大手なので査定金額が信頼できるのが良い。営業さんがしっかりされていて安心できた。(女性/大阪府/査定)
・ネームバリューによる安心感があり、やはり大きな買い物をする時には大事なポイントになるかと思います。(男性/千葉県/購入)
・企業イメージが良くて、担当者も非常に丁寧な気配りができて、対応も早いです。(男性/千葉県/購入)
・知名度が高いこと、そして売買実績が多いこと、営業マンが事例を幾つか挙げながら説明をしてくれました。(女性/群馬県/購入)
・特にありませんが、強いて言うのであれば、融通が効かないところです。大手なので仕方がないとは思いますが。(男性/大阪府/査定)
・やはり大手なだけあって、仲介手数料は高いなと感じてしまいました。(男性/大阪府/査定)
【サービス内容】に対する評価
・「すまいValue」の不動産一括査定に参画しているので、複数の不動産会社から一度に査定依頼ができる。(男性/茨城県/査定)
・引渡し後2年間の修理・交換費用を 三井のリハウスが負担してくれるサービスがついていた。(女性/神奈川県/購入)
・購入をしてから数日後、三井のリハウスさんからお花が届き、感動しました!(男性/神奈川県/購入)
・簡単な不動産情報を入力するだけで査定依頼ができたので、とりあえず査定をしてもらいたいと思っていた私にとっては、とても便利なサービスだと思いました。(女性/茨城県/査定)
・とても良くして頂いたのであまり思い浮かびませんが、有名な会社で顧客を多く抱えているからだと思いますが、物件の競争率が高く感じました。(女性/北海道/売却)
・特定のエリアに弱いのではと思います。とあるエリアだとサービスが使い物にならないという点もあると思いました。手数料をたかくとるサービスなのでその点はネックです。(男性/岡山県/査定)
【売買価格】に対する評価
・早くマンションの売却をしたかったので、スピーディーに売却まで進んだことがとても良かったです。(女性/茨城県/売却)
・売却まで長い時間を要するかと思っていましたが、意外と早く売却できたので良い意味で驚きました。(男性/千葉県/売却)
・情報量が多く、買いたい人を多くみつけてきてくれた。また、出張も厭わなかった。(男性/東京都/売却)
・査定よりも売却金額が下回る事がほとんどで、査定通りの金額で売り抜ける事が出来なかった。(男性/東京都/査定)
・候補者はたくさん連れてきてくれたが、なかなか決まらず時間を要した。最初に査定してもらった値段から下げることになった。(男性/東京都/売却)
・スピーディーに売却はできましたが、査定額よりは売却金額が下がったところです。(女性/茨城県/売却)
利用者の満足度
利用者アンケートから下記の5つの指標で満足度を集計しました。総合的な満足度としては5段階評価で平均4.0点となっています。

口コミからわかった「三井のリハウス」とは
三井のリハウスで不動産投資をおこなった人から得られたアンケートでは、大手への信頼感や担当者の質を評価する意見が見受けられました。業界トップの実績からくる安心感や、質が高く安定したサービスが期待できます。一方で査定価格や売却に関しての不満を指摘する声もありました。
三井のリハウスは、様々な不動産売買に関して圧倒的な実績と信頼がある大手不動産会社です。サービスやスッタフの質の高さは間違いなく一流と言えるでしょう。その反面、大手に共通してあげられる、土地に根付いた不動産サービスや情報を得ることは難しそうです。
三井のリハウスは、大手企業の安心感を求める人や、安定したサービスを受けたいという人に適した不動産会社といえます。
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三井のリハウスの基本情報
※画像引用:三井のリハウス公式HP
三井のリハウスを運営する三井不動産リアルティ株式会社は、不動産売買仲介業者の中でも最大手の不動産会社です。金融や工業にも影響力を持つ三井グループの企業であり、三井不動産の子会社でもあります。
三井のリハウス以外にも駐車場経営の運営を主とする「三井のリパーク」や、会員制のカーシェアリングサービスである「カレコ・カーシェアリングクラブ」といったサービスを展開しており、事業の種類も多岐にわたります。日本全国にその拠点を持っており、大手ならではの情報力と地域への密着力を兼ね備えた総合力の高い会社です。
三井のリハウスは三井不動産リアルティの中でも主力の事業です。一戸建てや土地、マンションなどの物件を取り扱う個人向けの不動産売買仲介サービスで、その仲介取扱件数(対象は日本全国)は1986年度から2021年に至る36年の間、連続で業界1位の実績を誇っています(2021年度の全国売買仲介取扱件数は41,183件。2020年度の38,507件から6.9%増加)。持家や空家を賃貸に出すことのできるサービスもおこなっており、個人所有の不動産に寄り添ったサービスが豊富です。
三井グループ会社で住宅用保険を取り扱う保険代理店業務や不動産資産の運用コンサルティング、分譲物件の販売受託、不動産鑑定などもおこなっているため、不動産に関する業務を包括的に取り扱うことのできる専門性の高い企業です。
三井のリハウスの強み・メリット
三井のリハウスの利用者による口コミやサービスの特徴を調べるなかで、さまざまなメリットが見えてきました。この章では、三井のリハウスの強みやメリットを詳しく紹介します。
- 売主・買主ともに取引が終わるまでサポート
- 36年連続1位の取引実績
- 宅地建物取引士を保有する担当者の細かなサポート
- リハウスAI査定が利用できる
- 不動産一括査定サイト「すまいValue」でも査定依頼できる
売主・買主ともに取引が終わるまでサポート
三井のリハウスは大手ならではのサポート力の高さに定評があります。特徴的なのが独自のサポートである360°サポートです。360°サポートとは、不動産売買の取引において売主・買主がともに取引前から取引後まで十分なサポートを受けられる制度です。
売主と買主が受けられる具体的なサポートは以下の通りです。
種類 | 売主のサポート | 買主のサポート |
無償 |
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有償 |
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|
このような手厚いサポートが受けられるため、より安心感の高い売買取引が期待できます。
36年連続1位の取引実績
三井のリハウスは、売買仲介取扱件数が36年連続1位(2022年9月時点)と豊富な取引実績を誇っています。
“参考:公益財団法人不動産流通推進センター「不動産産業統計表」
(2015年3月期~2021年3月期「不動産流通」参照)”
年によって差はありますが、毎年おおよそ40,000件の売買仲介を取り扱っていることがわかります。店舗数も徐々に数を増やし、現在は日本全国に業界最大級の289店舗を構えています(2021年6月1日時点)。
取扱件数や店舗数が多いということは、よりたくさんの購入希望者がいるため早期売却にもつながりやすいです。購入希望者側にとっては、たくさんの物件情報がいち早く手に入ることにもなります。
三井のリハウスに次いで仲介実績が高い企業も検索したい人にはこちらの記事がおすすめです。2022年最新の不動産仲介会社のランキングを紹介しているので併せて参考にしてください。

宅地建物取引士を保有する担当者の細かなサポート
三井のリハウスの営業担当者は、必ず宅地建物取引士の資格を保有しています。売却でも購入でも、不動産取引は担当者の力量の影響が大きいです。担当者が積極性や営業力を持ち合わせていないと、よい物件であってもなかなか売却できなかったり、希望に合った物件が見つからなかったりする恐れがあります。
宅地建物取引士の資格を有しているかどうかは、営業担当者が信頼できるかを判断するポイントのひとつです。三井のリハウスは営業にあたる担当者が全員資格を持っているため、安心して利用できます。専門的な視点からのきめ細やかなサービスも期待できるでしょう。
また担当者以外を含め、複数のスタッフがチームとなって売買を担当する点も特徴的です。物件の現地調査など専門的な分野は、知識を有するスタッフが担当するので安心して任せられます。
リハウスAI査定が利用できる
三井のリハウスのもう一つの利点として、最新の不動産価格を瞬時にチェックできるAI査定サービスが利用できる点です。
変動しやすい不動産価格をマイページで常時チェックすることができるため、売却の最適なタイミングを逃しません。売買仲介実績1位の裏付けされたノウハウと、誤差の少ないAIで、より相場に近い推定価格を算出することができます。
不動産一括査定サイト「すまいValue」でも査定依頼できる
不動産一括査定サイトの「すまいValue」は、三井のリハウスを含め東急リバブルや住友不動産販売などの業界最大手6社が共同運営するサイトです。三井のリハウスは、公式サイトからのダイレクトな査定依頼だけではなく、すまいValueを通して一括査定ができるメリットもあるのです。
不動産一括査定サイトとは、複数の不動産会社に無料でまとめて査定依頼ができる便利なサービスです。三井のリハウスと他の企業を比較したいという人は、すまいValueから一括査定を依頼するのがおすすめです。
すまいValueで査定依頼できるのは次の6社です。(条件により6社すべてが対応できない場合もあります)
- 三井のリハウス
- 小田急不動産
- 住友不動産販売
- 野村の仲介+
- 東急リバブル
- 三菱地所ハウスネット
依頼先を実績豊富な大手6社に限定したことで安心感の高いサービスとして評価され、すまいValueの査定依頼件数は40万件を突破しています(2016年10月から2020年7月時点までの集計)。
すまいValueの評判やサービスの特徴について解説したこちらの記事もおすすめです。

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三井のリハウスの弱点・デメリット
三井のリハウスには多くのメリットが存在することがわかりましたが、一部のユーザーには利用しにくい点もあるようです。ここでは三井のリハウスのデメリットも見ておきましょう。
- 両手仲介の比率が高い
- 地方エリアに弱い傾向がある
両手仲介の比率が高い
両手仲介の比率の高さは三井のリハウスのデメリットのひとつです。不動産仲介には両手仲介と片手仲介の2種類あり、日本の不動産会社のほとんどが両手仲介をおこなっています。
買主と売主どちら側からも手数料を取るのが両手仲介、片方からのみ手数料を取ることを片手仲介と呼び、なかでも三井のリハウスは両手仲介の傾向が強いという懸念点があります。
両手仲介は仲介手数料が増える仕組みのため、仲介企業の売上は伸びますが、囲い込みにより売主や買主が損をする可能性があり問題視されています。両手仲介による囲い込み問題については本記事の後半で詳しく解説します。
地方エリアに弱い傾向がある
デメリットとして、都心部より地方エリアに弱い傾向があることが挙げられます。悪い口コミとして「特定のエリアに弱いのではと思います」「担当のエリアが都市周辺で、郊外の物件は少なかったです」といった不満の声もみられました。
三井のリハウスは2021年6月時点で289店舗を構えていますが、ほとんどが大きな都市に集中しています。都心部から離れた山間部や過疎と呼ばれる地域は対応していない場合もあるため、利用する前に確認が必要です。
三井のリハウスがおすすめの人・おすすめできない人
ここまで見てきた三井のリハウスのリアルな評判やサービスのメリット・デメリットをふまえ、改めて三井のリハウスがどのような人に適しているのか分析します。
業界屈指の高い実績を誇り、多彩なメニューの提案ができる三井のリハウスですが、さまざまな縛りがあるのも事実です。三井のリハウスがおすすめの人・おすすめできない人を以下にまとめたので参考にしてください。
三井のリハウスがおすすめの人 | 三井のリハウスがおすすめできない人 |
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三井のリハウスが自分には適していないと感じた人は、他の大手不動産会社を紹介したこちらの記事もお役立てください。

三井のリハウスで査定依頼をする流れや必要書類
最後に、三井のリハウスで家の査定を依頼する流れと必要書類を紹介します。査定依頼方法は他社と大きな違いはありませんが、流れをおさえておくと取引がよりスムーズになります。
査定依頼の流れ
“画像引用:三井のリハウス「売却の流れ」”
三井のリハウスでは、具体的な査定の前に売却相談・条件整理の時間を設けています。売却の目的や売却で重視することなどについてヒアリングをおこないます。引渡し時期や希望金額など、資金計画についての相談にも乗ってもらえるため、初めての売却でも安心です。
売却のイメージが固まったら、売却したい土地や建物の事前調査をおこないます。周辺環境を含めて詳しい査定が実施されるため、より正確な査定価格を得られます。
豊富な経験と集客力を活かし、正確に査定して適正価格を設定することが可能です。そのためスピーディーな成約を目指すこともでき、利用者の約62%が2ヶ月以内のスピード売却を実現しています(2019年度データ参照)。
おすすめ一括査定サイト
不動産を売却するなら、複数の不動産会社の査定額や対応・サービスを比較することも大切です。三井のリハウスで売却したい場合でも、他社で査定を受けて相場を知っておくと役立ちます。
複数社に査定を依頼するなら、不動産一括査定サイトの利用をおすすめします。面倒な物件情報や個人情報の入力が一度で済むので大変効率的です。
一括査定サイトは多様で、サイトによって得意とする不動産が異なります。売却したい不動産や状況に応じて、次のようなサイトをおすすめします。
売却したい不動産や状況 | おすすめの一括査定サイト |
特殊な物件や地方エリアの不動産を売却したい | イエウール、リビンマッチ |
都心エリアの物件で収益化も考える | イエウール、HOME4U、リビンマッチ |
都心エリアの物件で、なるべく会社を厳選したい | すまいステップ、すまいValue |
できるだけ多数の査定結果を比較したい | SUUMO、おうちクラベル(旧おうちダイレクト)、マンションナビ |
売却するかまだ迷っている | すまいValue、マンションナビ |
おすすめの不動産一括査定サイトについて気になる人は、次の記事を参照してください。

査定で調査されるポイント
三井のリハウスの不動産の事前調査では、次のようなポイントを調査されます。
- 権利関係の調査
- 法令上の制限に関する調査
- 利用可能な設備(上下水道、ガス、電気)
- 管理状況の調査(マンションの場合)
- セールスポイント・ウィークポイント
- エリア特性(平均家族数、平均価格帯、競合物件の有無)
売りたい土地や建物そのものだけでなく、周辺環境や法令上の制限など詳しい査定がおこなわれます。
用意しておくと便利な書類
査定ではさまざまなポイントがチェックされます。査定時に質問されることも多いので、スムーズに答えるためにも以下の書類を用意しておくと安心です。
必要な書類 | 例 |
所在地、敷地・延床面積、間取り、築年数がわかる書類 |
|
住宅ローンの有無、残高がわかる書類 |
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管理状況がわかる書類 |
|
リフォーム履歴、箇所、業者がわかる書類 |
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耐震性、耐震補強がわかる書類 |
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住宅の性能がわかる書類 |
|
これらの書類がなくても査定は可能ですが、詳細な情報を提示したほうが査定額もより正確になります。精度の高い査定を受けるためにも、書類を用意しておくとよいでしょう。
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不動産売買における仲介手数料の計算方法
ほとんどの不動産取引では不動産業者が関わるため、売却益から仲介手数料を支払うことを想定しておく必要があります。仲介手数料の金額のスケール感や計算方法について把握しておきましょう。
仲介手数料は金額によって上限が設定してある
不動産業者が受け取れる仲介手数料の額は宅地建物取引業法という法律で上限が決まっています。その額は物件の売却価格に手数料率をかけたものに消費税を足した数字です(税率は売却価格によって変化)。超えた金額に一律に税率がかかるのではなく、金額の区分ごとに仲介手数料が定められ、その合計額に消費税を足したものが最終的な仲介手数料となります。
価格ごとの計算方法をまとめると以下の通りになります。
物件の売却価格 | 仲介手数料の上限額 |
200万円以下の部分 | 売買価格の5% |
200万円を超えて400万円以下の部分 | 売買価格の4% |
400万円を超える部分 | 売買価格の3% |
最終的な仲介手数料 | (売買価格の5%+売買価格の4%+売買価格の3%)+消費税 |
原則としてこの上限を越えた報酬を要求することはできないため、多くの不動産業者は上限額いっぱいの額で仲介手数料を求めることが一般的です。これによって、大まかな売買価格を定めることで仲介手数料の相場をしることができます。
実際に仲介手数料を計算
次に実践的な計算方法について紹介します。仮に売却価格を3000万円とする場合には、仲介手数料はどれほどの額になるのでしょうか。
まずは先述の計算方法にこの条件をあてはめてみましょう(消費税は2022年7月現在のものです)。
物件の売却価格 | 仲介手数料の上限額 |
3000万円のうち、200万円以下の部分 | 200万円×0.05 |
3000万円のうち、200万円を超えて400万円以下の部分 | 200万円×0.04 |
3000万円のうち、400万円を超える部分 | 2600万円×0.03 |
最終的な仲介手数料 | {(200万円×0.05)+(400万円×0.04)+(2600万円の0.03)}+消費税10% |
それぞれを順に求めていきましょう。売却価格の区分ごとに手数料率が異なるため、段階的に計算していく必要があります。
まずは3000万円のうち、200万円以下の部分を算出します。消費税は最後に計算するため、この段階から適用しないように注意しましょう。
次に200万円を超えて400万円以下の部分を計算します。
売却価格が400万円を超えている時は、残りの分の金額をまとめて計算します。3000万円のうち、400万円を超える部分を求めます。残りの2600万円を税率にかけましょう。
これらの額を足し、消費税を適用すると仲介手数料の相場を知ることができます。
96万円+96万円×0.1=105.6 万円
これが不動産を3000万円で売却した際の仲介手数料の上限額です。不動産会社は、3000万円で売却した物件に対して105万6千円の仲介手数料を請求することができます。多くのケースで上限額が求められるため、この計算式の3000万円の部分を自身の物件の売却額やその見込みにして考えることで相場感覚を掴むことができるでしょう。
なお、物件の売却価格が400万円以下の場合でも、不動産会社は売主から最大で18万円の仲介手数料を受け取れるよう法律で定められています。安い物件を取引する際でも18万円は不動産会社に支払う前提で計画を立てましょう。
両手仲介・片手仲介とは
不動産取引には知っておくべきことが多数ありますが、この項目では不動産取引をおこなううえで気を付けておきたい「両手仲介」について紹介していきます。アメリカや欧州など諸外国では禁止されていますが、日本では現役の契約形態である「両手仲介」。一体どのようなものかを把握しましょう。
両手仲介と片手仲介の違い
両手仲介とは、売主と買主の双方の仲介を同一の不動産業者がおこなうことを指します。一軒の物件の取引に一社しか関与しないため、間に立つ業者が同時に売主と買主の手を握るイメージから「両手」仲介と呼ばれています。不動産会社が1つの物件に対し2つの案件を取り扱うことになり、売主と買主の2件分の仲介手数料を受け取ることができます。
一方で片手仲介は売主と買主のそれぞれに不動産業者がつく形態です。売主側の不動産業者は売主と、買主側の不動産業者は買主としか契約をしないため、「片手」とたとえられています。1つの物件、2つの案件(売主と買主)、2つの業者(売主側業者と買主側業者)という状態のため、不動産会社はそれぞれが受け持った1件分の仲介手数料を受け取ることになります。
両手仲介は日本国内では一般的な形態で、今回紹介した三井のリハウスでも多くおこなわれているのです。両手仲介の比率は、仲介件数と収入における手数料率からその規模を推測することができます。大手不動産会社3社の手数料率をまとめると以下の表の通りになります。
企業名 | 取扱高 | 手数料による収入 | 手数料率 | 仲介件数 |
三井不動産リアルティグループ | 15,638億円 | 768億円 | 4.91% | 38,507 |
住友不動産販売 | 12,410億円 | 624億円 | 5.02% | 35,122 |
東急リバブル | 12,226億円 | 579億円 | 4.72% | 25,635 |
出典:公益社団法人不動産流通推進センター「2022年不動産業統計集(3月期改訂)」
前項で解説した通り、不動産取引の仲介手数料の上限は法律によって定められています。その縛りのなかで4から5%という高い数字を挙げられるのは、仲介件数のほとんどが両手仲介になっているということを示すものです。
両手仲介は片手仲介よりも関係者の数が少ないため、値引き交渉は相対的に容易であるメリットは一応存在しています。不動産業者側にとっては両者から仲介手数料を貰えるため、より利益性の高い形態になっています。しかし、売り・買いの両方を掌握していることによって顧客側の不利益が産まれてしまう可能性があるのです。
両手仲介最大の問題「囲い込み」とは
両手仲介によって不動産の売却と購入の権利を一社が独占していると、「囲い込み」と呼ばれる行為がおこなわれる場合があります。囲い込みとは売却依頼を受けた不動産物件を同業他社に取り扱わせないようにすることで、買主と売主の仲介手数料を両方とも受け取るためにおこなわれます。
売主Aが物件の売却を不動産会社1に頼んだとします。この不動産会社1は自社だけで買主を探す、つまり両手仲介をおこなうことで、売主と買主の仲介手数料を独占することができると考えます。同業他社である不動産会社2や不動産会社3へ、物件の状態に関わらず「交渉中」と宣言し、他者から買主が現れないようにするのです。
こうなると物件の売主にとっては買主がつきにくくなるため、売り時を逃がすことにもつながりかねません。他社への公開が妨げられることで、本来であればその物件に興味を持ってくれそうな人にも情報が届きません。
囲い込みは消費者側の利益とならないことから、一部の国では囲い込みの原因として両手仲介が法的に規制されています。しかし日本国内ではいまだに一般的な手法のため、取引の際には囲い込みによって不利益を被らないよう注意しましょう。
三井のリハウスに決める前に一括査定を検討しよう
できる限り好条件で、納得のいく売却を成功させるためには、いくつかの不動産会社を比較することが何よりも重要です。
三井のリハウスは信頼のおける企業であることに違いありませんが、自分が売りたい不動産の取扱いをより得意とする不動産会社が他にもあるかもしれません。最適な不動産会社を見つけることで、さらに高く・スムーズに売却することが可能になります。
そのため、三井のリハウスに決めてしまう前に、不動産一括査定サイトの活用をおすすめします。不動産一括査定サイトは一度の条件入力で複数の不動産会社に一括で査定依頼ができるサービスで、手間なく複数社の査定額や担当者の質を比較することができます。
本記事の前半で紹介したすまいValueや、他の査定サイトを併用することでさらに適切な相場感をつかみ、不動産会社を厳選することにつながります。
すまいValue以外にもマイナビ編集部がおすすめする不動産一括査定サイトを以下に紹介します。三井のリハウスが自分に合っているかを判断するため、ぜひ参考にしてみてください。
一括査定サービス利用者が選んだおすすめサービスTOP3
※クラウドワークス、クロスマーケティング調べ(2021/4/9~2021/4/13実施 回答数380人)
こちらは、サービス利用者のアンケート結果による「おすすめの不動産一括査定サービスTOP3」です。実際の利用者の声と編集部の知見が合わさったできたランキングですので、ぜひ参考にしてください。
なお、不動産一括査定サービスは、それぞれ対応するエリアや提携する不動産会社が異なるため、1つだけでなく複数のサービスを利用することをおすすめします。
次の記事ではより多くのサービスを含めたランキングや「査定結果の満足度TOP3」や「親族・友達におすすめしたいTOP3」などカテゴリ別にもランキングを紹介しています。さらに詳しく知りたい方は読んでみてください。

まとめ
三井のリハウスは、36年間連続で売買仲介取扱件数業界トップを獲得している大手不動産仲介業者です。店舗数や実績が豊富なだけでなく、360°サポートや有資格者が営業担当にあたるなど、売主・買主ともに安心して利用できる工夫が施されています。
売却時には売却相談や条件整理のヒアリングがおこなわれるので、より希望に合った売却を期待できます。豊富な実績を活かした適正価格の設定で、早期売却を実現した利用者も多いです。また、売却だけでなく購入時にもサポートが充実しているため、新しく家を購入して買い替えを検討している人にもおすすめします。
本記事で紹介した情報や口コミ・体験談を参考に、三井のリハウスを活用して売却を成功させましょう。
不動産売却するなら「三井のリハウス」がおすすめ
※画像引用:三井のリハウス公式HP
三井のリハウスはこんな人におすすめ!
- 入念なサポートで売買を手助けしてほしい
- 豊富な取引実績がある大手仲介企業を利用したい
- 経験があり信頼できる担当者に任せたい
- 随時、不動産相場をチェックして売却の好機を狙いたい
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◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。