「一口で味わえるサンドイッチは、まさに最高に楽しいお酒の『アテ』」と語る、料理家の坂田阿希子氏が考え抜いた、お酒にあうサンドイッチ。1日の疲れを癒やすような時間をサンドイッチをお酒とともに。
坂田氏のレシピをまとめた書籍『サンドイッチ・バー』(東京書籍)から、今晩食べたい一品を紹介します。ウイスキーをちょっと一杯飲みながら楽しみたいカクテルサンドイッチや、お気に入りのお酒をさらに贅沢に味わえるボリュームサンドイッチなどをラインナップ。
今回は好みのウイスキーやワインとともに味わいたいボリュームサンドイッチから「えびフライサンドイッチ」です。
えびフライサンドイッチ
材料(3個分)
- えび(大正えび、ブラックタイガーなど、無頭・殻つき):9尾
- 塩、白こしょう:各少々
- レモンの搾り汁:少々
- 小麦粉、溶き卵、生パン粉:各適量
- 揚げ油(米油2:ラード1の割合):適量
- カクテルソース:
- マヨネーズ(好みのもの、または自家製マヨネーズ):大さじ4
- トマトチャップ:大さじ1
- リーぺリンソース:小さじ1/2~2/3
- ブランデー、タバスコ:各少々
- 塩、白こしょう:各少々
- サラダ菜:3枚
- ロールパン:3個
- 辛子バター(食塩不使用バター40~50g+マスタード(ディジョン)大さじ1):適量
作り方
(1) えびは殻と背ワタを取り、尾も取り除く(a)。バットに並べ、塩、こしょうをふり、レモンの搾り汁をふりかける。全体に小麦粉をまぶし、余分な粉ははたき落とす(b)。
(2) 溶き卵にくぐらせ(c)、生パン粉をたっぷりとつけ(d)、手で押さえる。
(3) カクテルソースを作る。塩、こしょう以外の材料をボウルに入れ、泡立て器で混ぜ合わせ(e)、塩、こしょうで味を調える。
(4) 揚げ油を180℃に熱し(f)、2を入れ、こんがりと色づくまで揚げ(g)、網に取って油をきる。
(5) ロールパンに切り目を入れて辛子バターを内側にぬり、サラダ菜を敷いて揚げたてのえびフライをサンドする。カクテルソースをたっぷりめにかける。
『サンドイッチ・バー』(坂田阿希子 著/東京書籍 刊)
お酒に合わせて、サンドイッチだからこそできる「仕掛け」がある。 それを考えるのがたまらなく好きだ。
サンドイッチを作るとき、わたしはいつも気持ちのいい緊張感に包まれる。 食べたときの食感や味の構造、アクセントになるような風味や香り。そしてなんといってもストンと切り分けたときの切り口の凛とした佇まいを考える。とにかく丹精込めて作るのだ。 サンドイッチこそ、緻密な構造で作るべき料理ではないかと考えている。だからこそ、とっておきのお酒に合わせて、ゆったりとした大切な夜の時間に合わせて作ってみてはどうだろうか。一日の疲れを癒すような時間に、小さく切り分けたサンドイッチをつまむ。そんな時間にぴったり合うようなサンドイッチの本をいつか作りたいとずっと思っていた。 ――はじめに より
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