ハイブランドは、多くの人に愛される名品を持っています。それぞれのブランドのこだわりや技術、センスが詰まった奥深い世界には魅力がたっぷりです。本連載では、『教養としてのハイブランド』(彩図社)で話題のとあるショップのてんちょう氏が、毎月選りすぐりのアイテムを語っていきます。
第6回の名品語り、今回紹介するのはイッセイミヤケの香水です。
皆さん香水って好きですか?
特に男性の方では「香水はちょっと苦手かもなぁ…」という人も多いかもしれません。
実は僕自身、香水がとても好きでして、これまで色々な香りを試してきました。
今回はその中でも、今でも個人的に愛用していて、なおかつ「香水をつけるのは初めて」という方にもおすすめ出来る一本をご紹介したいと思います。
それがISSEY MIYAKE PARFUMSの「L'EAU D'ISSEY POUR HOMME EAU DE TOILETTE」です。
まずは簡単にブランドの説明をしましょう。
イッセイ ミヤケは、1970年に誕生した日本のファッションブランド。創業者はデザイナーの三宅一生氏。ブランド名は見ての通り自身の名前が由来しています。
コム デ ギャルソンの川久保玲氏や、ヨウジヤマモトの山本耀司氏と並び、三宅氏は世界的に評価される日本のファッションデザイナーのひとりとしても知られています。人によっては彼ら三人を合わせて「御三家」なんて言ったりしますね。
今回紹介するのは、そんなイッセイミヤケから「L'EAU D'ISSEY POUR HOMME EAU DE TOILETTE」。大自然から湧きいずる水の清浄な力強さを表現した(※公式より)、とされる香水で、イッセイミヤケの香水の中でもロングセラー品として知られる逸品です。
トップノート:ユズ、マンダリン
ミドルノート:ナツメグ、シナモン
ラストノート:サンダルウッド、アンバー
※イッセイミヤケ公式サイトより引用
香調は上のような感じ。トップノート(肌につけて最初に感じる香り)はシトラス系の爽やかな香り。その後、ミドルノートでスパイス系の少しエッジのきいた香りが漂いはじめ、それと重なるように、ウッド系の温もりのある香りが最後に残るような感じです。
柑橘の清涼感とウッドの大人な雰囲気を両立した、男女問わず、また年齢問わず使いやすい香水だと思います。
特に執筆現在の夏の季節は、シトラス系の爽やかな香りは相性ばっちり。親しみやすい香りですし、他によくある「THE香水」といった香りと比べて、万人受けも良いです。
そういった意味でも、初めて香水を使う方にオススメしやすい香りなのかなと。くれぐれもつけすぎないようにしましょうね!