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5 「実家の相続」がまとまらない!

親亡き後のトラブルの原因になりがちな“共有不動産”、税理士がすすめない5つの理由

MAY. 19, 2025 16:00
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Contents

実家で和菓子屋を営む父親が急死したことで、突然の相続問題に直面した三兄弟の四ツ葉桜子・初郎・優二。和菓子屋を継ぐのか、土地を3等分して店をたたむのか、財産価値9,200万円の実家を巡り、揉めていく3人のストーリーから円満に相続するためのコツを学びます。

第1回は「なぜ、不動産の共有は難しいのか」です。

なぜ、不動産の共有は難しいのか

きょうだい3人で土地・建物を共有する形で相続するという案について、鈴木税理士は当初反対していました。

実際の相続においても、相続人で不動産を共有するケースはありますが、後々のトラブルを招かないよう、慎重に判断する必要があります。その理由としては、以下のようなものがあります。

(1)売却や増改築の困難さ

共有名義の不動産を売却したり、増改築したりするには、共有者全員の同意が必要です。これにより、意見が一致しない場合には、売却や改築が進まないことがあります。

(2)税金の負担

共有名義の不動産にかかる固定資産税は、代表者が一括して支払うのが一般的です。しかし、他の共有者が税金を負担しない場合、代表者が全額を負担しなければならないことがあり、トラブルの原因となります。

(3)共有者の増加

相続が繰り返されるたびに共有者が増え続けるため、全員の合意を得ることがますます難しくなります。これにより、管理や処分が困難になることがあります。

(4)意見の不一致

共有者間で意見が一致しない場合、物件の管理や運用に関する決定が遅れることがあります。特に、収益物件の場合、収益の分配や管理費用の負担についての意見の相違が問題になることがあります。

法的手続きの複雑さ

共有名義の不動産を分割するためには、法的手続きが必要となる場合があります。これには時間と費用がかかり、相続人間の関係が悪化することもあります。

これらの理由から、相続時にはできるだけ共有名義を避け、個別に分割するか、代償分割や換価分割などの方法を検討することが推奨されます。具体的な状況に応じて、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

『「実家の相続」がまとまらない!』(天野隆・伊藤かよこ・税理士法人レガシィ 著/青春出版社 刊)

老舗和菓子屋の店主だった父が亡くなった。店の土地の評価額は9200万円。しかし、相続人である3人の子どもたちは、それぞれ事情を抱えていて…。店を残すのか、ならば誰が継ぐのか。いっそ閉店して土地を売り、3人で財産を分けるのか。子どもたちが出した答えとは――。ある家族の物語を通して「お金よりも大切なこと」が見えてくる。相続の流れや手続きとモメない秘訣がわかる相続小説。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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