2025年9月初旬に第15回を掲載して以来、しばらくお休みしていた本連載。取材で頻繁に出動していたゴルフⅡだったのに、なぜ休載していたかといえば、9月末にちょっとしたトラブルが起きて、交換パーツの入荷待ちのため、長期にわたって不動状態になっていたからだ。結局、2025年12月末にやっと復活することができたので、今回はその顛末から。
ゴルフⅡからガソリンがポタポタ…
それは2025年9月末の日曜日のこと。長男一家、次男一家とともに、筆者の一族合計10人で、Jリーグ観戦のため東京・調布の「味スタ」を訪れた時だった。
人気カードだったために近隣の駐車場はどこもいっぱいで、ちょっと離れた場所にある古くて狭いコインパーキングにゴルフを停めて観戦へ。試合終了後、帰路につく人混みをかき分けつつ、10分ほど歩いて到着したパーキングは街灯もなく、周囲は真っ暗だった。
駐車代を支払い、領収書を取り出してからクルマに戻ってスタートさせると、床下から「ガリッ」と嫌な音。真っ暗だったので気が付かなかったのだが(ちゃんと見て確かめるべきだった)、ロック板が下がり切らないうちに動き出してしまったのだ。
しばらくすると、後席に座っていた6歳の孫から「ジイジ、なんか臭いよ」の声。確かにガソリン臭い。すぐにロードサイドにあった閉店間際のとあるメーカーのディーラー駐車場にゴルフを停め(店に人にも断りを入れた)、下回りを確かめてみると、ポタポタとガソリンが漏れている。それも結構な勢いだ。
119番と110番に通報すると、あっという間にあたりはサイレンと赤色灯に包まれ、目の前を通過するクルマからは「何事か?」とケータイのカメラで撮影されるほどの大騒ぎだ。駆けつけた東京消防庁の皆さまによると、ガソリンが抜け切るまでは移動できない、とのこと。こぼれたガソリンで汚れた(危険性もある)床面を丁寧に洗浄していただき、タンクが空っぽになる(20L近かった)まで待って自宅駐車場までレッカー搬送してもらった。
さらに警察からは、ディーラーがあった場所と発生現場とは所轄警察署が異なる(府中と調布)ことから、「発生現場の確認が必要」とのことで、もう1台の愛車であるメルセデス・ベンツ「W124」で再びスタジアム近くのパーキングに戻って事情聴取。やっと家に戻れたのは午前2時近かった。やれやれ、関係各所の皆さま、お騒がせ致しました。
フューエルポンプの在庫払拭! 復活までの道のりは遠く
ヒットしてガソリンが漏れていたのはフューエルポンプケース(ガソリンタンクとポンプの間にあるパーツ)からだったようで、連絡したスピニングガレージの小磯メカによると、「ゴルフⅡでは、そこはよく当たるところ。いつもは在庫がたくさんあるのですが、直前に最後の1個が使われてしまって、オーダーを入れたばかりなんです」とのこと。数十個単位で注文するので、次のロットのパーツが届くまでは2~3カ月かかるらしい。怪しいパーツをネットで探すのも嫌なので、おとなしく待つことにした。
12月になってやっとパーツが到着し、すぐに修理は完了。すでに廃盤となっている純正オリジナル品が樹脂製なのに対して、新たに制作しているのは丈夫なアルミ製で、ポンプケース20万3,500円とその他パーツ代・工賃等で合計24万1,880円の出費となった。これは痛い!
ゴルフⅡは読者のもとへ
そんなこんなで自宅駐車場での長期不動状態を強いられたゴルフⅡだが、代わりに頻繁に出動していたW124で訪れたアイディングの白濱社長から、思いがけない提案が。「うちのお客さんで、ゴルフⅡが欲しいという方がいる。しかも本連載の読者なので、ここまで仕上がっている個体なら文句なしだとおっしゃっている」ということで、話はとんとん拍子に進み、すぐにアイディングの仲介ということで商談が成立した。まさか、ゴルフを手放すことになるとは……。
条件も良かったし、クルマが長く動かない時間というのは、さまざまな妄想が頭に浮かんでくる時間でもあるのだ。スピニングでの完璧な修理が完了したまさにその日に、そのままアイディングに移動して、グリルに取り付けていたバッジ類などを取り外し、お別れとなった。
次の愛車、どうしよう?
そんないきさつをスピニングの田中社長に話すと、次の候補として「ちょうど多摩2桁ナンバーのカブリオが在庫としてありますけど、見てみますか?」との話。カブリオは全く考えてもみなかったクルマだが、筆者であればそのままナンバーが引き継げるし、色々あって面白そう。
秘密基地に置かれていた個体を見ると、それなりに内外装がやれていたものの、ゴルフⅡの売却代だけで手に入れられそうな価格は魅力的だった。ただ、黒ボディに赤い幌の組み合わせは、ちょっと自分の感覚には合わず、ピンとこなかったというのが正直な感想だ。
そして、多摩2桁ナンバーにこだわらないのであればもう1台、所有者との仲介サービスで出ているブルーの個体があるという。
倉庫内に置かれていたカブリオは紺色ボディに青い幌、内装は黒レザー仕様だ。価格はアップするけれども、内外装の程度は相当にイイし、色の組み合わせもシックで文句なし。さあ、どっちにする?

















