左後輪のハブベアリングを交換したものの、まだ前輪から異音が出ていた「ゴルフⅡ」。ステアリングラックのパーツが到着したのを機にクルマを1週間ほどスピニングガレージに預け、その交換と、前輪左右のハブベアリングを新しいものにする作業をやってもらった。
ハブベアリングとステアリングラックを交換
通常、スピニングにクルマを預ける場合は、スタッフに最寄りのバス停まで送り迎えしてもらうか、代車を出してもらうかの2つの手段があるのだが、筆者は今回、手持ちの折り畳み自転車を利用して、自宅のある国立市~スピニング間を「輪行」して往復してみようと考えた。輪行に使用したのは、英国製の折り畳み自転車「ブロンプトン」だ。
折り畳み自転車(フォールディングバイク)といえば、スピードを重視するならドイツ製の「r&m」(リーズ&ミューラー、愛称はバーディー)が有名で、筆者も長らく2台体制で所有していたのだが、こちらは少し前にメルカリで売却済み。一方で、とにかくコンパクトに折りたためるという点ではブロンプトンに勝るものはなく(走行性能を犠牲にするのなら他にもあるが)、現在はこれ一択の状態なのだ。
畳んだブロンプトンを後席に乗せて行き、ゴルフを預けた当日はよかった。メカニックの小磯さんのクルマで近くの根小屋交差点まで送ってもらい、そこから最寄りのJR横浜線「相原」駅までは10kmほど。相模原IC沿いの道路はずっと下り坂だし、駅周辺の市街地はほぼ平坦なので、40分ほどで到着。ブロンプトンをIKEAの収納袋DIMPA(タイヤや衣類用の収納バッグだが、ブロンプトンの輪行バッグとして知る人ぞ知る、というもの。なんと399円)に入れて横浜線で八王子駅まで、そこで中央線に乗り換えて立川駅で降り、自宅まで乗って帰った。
当然、1週間後の引き取り時はこのルートを逆行するワケだから、予想はしていたものの、もう大変。特に相模川を渡る新小倉橋から相模原ICを越えて続くダラダラ坂は3km近くあって、クルマなら右足にちょっと力をこめるだけであっという間に通過できるのだけれど、自転車を漕ぐ身にとってはかなり辛い。
その日は午前9時前とはいえ、道路脇の気温計はすでに31度を表示していたのだった。そして、日陰を求めて林の中に入ったスピニング手前にある裏道は、斜度10%を超えて500mほど続く激坂なのだ。さすがに内装3段×外装2段の6段ギアを最軽にしても走行不可能で、汗をダラダラ流しながら歩いて登った。1時間半ほどかけてやっと辿り着いたスピニングの入り口ゲートと中のゴルフⅡの大群が見えた時には、本当にホッとした。
“静か”になったゴルフⅡ
今回かかった費用は、ステアリングラックが単品で8万8,000円と高価だったため、ベアリング交換を含めるとトータルで19万2,000円と結構な出費に。とはいえ、その効果は絶大で、あのうるさかったゴルフが一気に変身して、静かなドライブ(といってもゴルフとしては、というレベルなのだが)が楽しめるようになった。
中間加速時にカラカラというノッキング音が発生していたエンジンも、なぜかこのところ好調で、アクセルのON/OFF時に「ブォォォーン」という爆発音と排気音だけが聞こえてくるのが嬉しい。Bluetoothで飛ばしたナカミチサウンドもクリアに聴こえる。
名古屋での仕事では行きは新東名、帰りは中央道を通って700km超え、館山での仕事では行きは海沿いの国道127号線、帰りは山間部の国道410号線を走るルートを通って往復で300km超えなど、高速でも一般道でも躊躇なくロングドライブが行えるようになった。
日曜早朝に旧車が集まって混み合う神宮外苑前の並木道は平日は空いていて、青山での仕事の前にゆったりと写真を撮ることができた。パーツをリフレッシュするたびに調子が良くなるのはアナログ車の特徴だが、一回りするまではもうちょっとかかるかもしれない。今回の作業で、ゴルフⅡは相当によくなった。




















