先日、愛車「ゴルフⅡ」のユーザー車検を受けてきた。旧車乗りにとって車検は、「重税」を実感する日でもある。
再びのバネ交換
COXでバッチリ仕上げてもらった愛車「ゴルフⅡ」のシャープな足回りに満足していた筆者だったが、たまに助手席や後席に乗る家族からはその乗り心地に対して不満の声が上がっていた。確かに、荒れた路面を通過する際などは「ガツン」というショックが伝わってくるので、硬いといえば硬いのだ。
というわけで、しばらくそれを楽しんだのち、ノーマルに最も近いビルシュタインのB5バネに入れ替えることにした。1年間のうちで車高が「ちょっと高い」「かなり低い」「ほぼノーマル」という3種類の状態を楽しめたのは、そこそこリーズナブルな代金で作業のオーダーができるゴルフⅡならではの楽しみかもしれない。現在はフツーのゴルフとしてあちこち走り回っているが、いざという時(?)のため、アイバッハのスポーツサスはキープしておくことにした。
ユーザー車検の準備に出費
これに合わせて各種ブッシュ類やタイロッドエンドの交換、下回りチェック、さらにスターターモーターの交換とバッ直加工、集中ドアロック不調時のアクチュエーターホース交換、ヘッドライトの光軸調整など、合計約17万2,000円のけっこうな作業を行った。車検に向けての準備だ。
ゴルフⅡ(1990年式)の自動車税は、新規登録後13年以上の1.5L~2.0L以下車なので、5,900円増しの重税を課された4万5,400円となる。ユーザー車検代は重量税が18年以上経過・~1.5t車のため、1万3,200円の重税が課された3万7,800円。ここに審査証紙代1,700円、登録印紙代500円、自賠責保険(2年)1万7,650円が乗っかる。トータルでいえば約25万7,000円をかけたことになる。
車検を受けるにあたって少し気になっていた、LEDのイエローバルブに変更したヘッドライトや純正から交換したモモのステアリングは全く問題にならなかったのだが、ガラスに濃い目のスクリーンを貼っていたので、その透過率のチェックという初めての検査が、一般とは別のラインで追加されたことを報告しておこう。こうして無事「3」(令和9年3月まで有効)のステッカーをいただくことができた。
W124の車検について
筆者宅にはもう1台、1993年製のW124型メルセデス・ベンツ280Eがあって(名義は長男に変更済み)、こちらの車検は7月だ。
ということで先日、ユーザー車検を受けてきたのだが、かかった費用を計算してみると、まずは13年以上2.5L~3.0L以下車の自動車税が7,600円の重税が課された5万8,600円、車検前にくだんのアイディングに持ち込んで受けた24カ月点検代3万3,000円、6本のスパークプラグ(6気筒のため)交換、パワステオイル、ブレーキオイル、センターロッドなどの交換と工賃で6万890円、ユーザー車検には18年以上~2t車のため1万7,600円の重税が課された重量税5万400円にゴルフ同様の書類や自賠責代が追加されて計7万250円、というわけで、トータルは約22万2,800円に。これだけのコストを支払って令和9年7月までの車検を獲得したことになる。
4万4,300円の重税って…
まあ、自動車税、重量税、車検でお金がかかるというのはわかる。でも、単純に「古い」というだけで、2台で4万4,300円もの追加の重税を課すのはどうか。
例えば、環境性能の悪さに関しては、走行距離に比例して考察していただければ良いのでは、と筆者は思う。基準となる料金が少し高いのは仕方がないとしても、例えば次の車検まで一定距離以下しか走っていないなら減額する(大体の旧車の走行距離は短いモノが多いはず)とか、その方法は色々と考えられる。
現状のままでは、旧車は交換パーツなどの値上がりで維持するだけでも大変な出費になるので、さらに重税されると「もう手放してしまえ!」と考えるオーナーが出てきてもおかしくない。そして、愛情が注がれて程度の良い日本の旧車は、そうしたクルマの維持に理解のある国(旧いクルマほど税金が安くなるドイツのHナンバーやアメリカのヒストリカル・ビークル・ライセンス)のオーナーの元に行ってしまう。
何でもかんでも旧くなったクルマに重税を課して、とにかく新車に乗り換えてもらおう、というのが日本の方針なら、もう仕方がない。ただ、旧いクルマを大切に乗り続けよう、という意識を持ってもらい、日本にクルマ文化を発展させたい(某大手メーカーの会長さんもおっしゃっていた)とするなら、まずはこのあたりを変えていくしかないのでは、と思う今日この頃なのだ。


















