2026年9月2日、財務省より「個人向け国債」の最新条件(2026年9月募集分)が発表されました。「変動10年」「固定5年」「固定3年」の金利は、それぞれどのように設定されたのでしょうか。本記事では、個人向け国債の最新の金利をご紹介するとともに、100万円購入した場合の利子シミュレーションもあわせて解説します。

個人向け国債はどんな金融商品?

個人向け国債とは、日本国政府が発行する個人投資家向けの債券です。国が責任をもって元本や利子を支払うため、安全性の高い商品として知られています。

額面1万円から1万円単位で購入でき、発行後1年が経過すれば、途中換金も可能です(その場合、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)。

個人向け国債には、「変動10年(変動金利型10年満期)」「固定5年(固定金利型5年満期)」「固定3年(固定金利型3年満期)」の3つのタイプがあり、それぞれ金利の仕組みや満期日が異なります。

・変動10年: 適用利率が半年ごとに見直され、市場金利の動きに対応しやすいのが特徴
・固定5年・固定3年: 購入時に決まった利率が満期まで変わらず、安定した利子を受け取れる点がメリット

なお、実勢金利が低下した場合でも、いずれのタイプも年率0.05%の最低金利が保証されています。

2026年9月募集の金利はそれぞれ何%?

個人向け国債(2026年9月募集分)の募集期間は、2026年9月3日(木)〜9月30日(水)。発行日は、2026年10月15日(木)です。

そして、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の金利は、以下のように設定されました。

・変動10年(第198回債): 1.95%(税引後1.5538575%)※初回適用利率
・固定5年(第186回債): 2.24%(税引後1.7849440%)
・固定3年(第196回債): 1.96%(税引後1.5618260%)

2026年8月募集分の金利と比べると、変動10年は0.08%、固定5年は0.18%、固定3年は0.25%高くなりました。変動10年・固定3年については、それぞれ前回の1.8%台・1.7%台から1.9%台へと上昇しています。

では、個人向け国債を運用する場合、この3つのタイプからどのように選べばよいのでしょうか。「お得さ」で選びがちですが、大切なのは「いつ・何のために」という目的に合わせることです。

とはいえ、個人向け国債は、金利や満期によって受け取れる利子の金額が異なります。どのタイプを選べばいいか迷った時は、利子の金額も比較対象にしてみましょう。

ここからは、今回発表された個人向け国債を100万円購入した場合、受け取れる利子はいくらになるのかをシミュレーションしていきます。

個人向け国債を100万円購入した時の利子は

2026年9月募集分の個人向け国債を100万円購入した場合のシミュレーションでは、「変動10年」「固定5年」「固定3年」で受け取れる利子は、それぞれ以下の通りとなりました。

<変動10年>

銘柄: 変動10年 第198回債
金額: 100万円
発行日: 2026年10月15日
償還日: 2036年10月15日

  • 受取利子の合計は筆者計算

    受取利子の合計は筆者計算

なお、変動10年は半年ごとに金利が変わるため、将来の利子総額を正確に計算することはできません。ここでは、発表金利の1.95%が、この10年間ずっと同じ水準で続くと仮定して、受け取れる利子額のイメージを示しています。

<固定5年>

銘柄: 固定5年 第186回債
金額: 100万円
発行日: 2026年10月15日
償還日: 2031年10月15日

  • 受取利子の合計は筆者計算

    受取利子の合計は筆者計算

<固定3年>

銘柄: 固定3年 第196回債
金額: 100万円
発行日: 2026年10月15日
償還日: 2029年10月15日

  • 受取利子の合計は筆者計算

    受取利子の合計は筆者計算

なお、これらのシミュレーション結果は「受取利子」の合計です。実際に受け取る金額は、「元本+受取利子の合計額」になります。

また、この受取利子は、税引前の金額です。個人向け国債は、半年ごとに利子が支払われ、その都度20.315%の税金(所得税+復興特別所得税+住民税)が引かれる点にも注意しましょう。

今回もすべての金利タイプで上昇

2026年9月募集分の個人向け国債の金利は、変動10年が1.95%、固定5年が2.24%、固定3年が1.96%と設定されました。前回8月募集分に続き、すべての金利タイプで上昇しています。

個人向け国債は募集される月ごとに利率が変わるため、いつ買うかによって受け取れる利子も変わります。金利が上向いている足元では、安心感を大切にしながらもしっかり利子を得たい人にはよいタイミングといえます。まずは少額から、個人向け国債の堅実さを体感してみてはいかがでしょうか。