SBIアルヒは、同社の住宅ローンにおける変動金利から固定金利への借り換えが、前年比で約5倍に達したと発表しました。金利の引き上げによる変動金利の上昇を心配して、固定金利へ変更する方もいるようです。この記事では今回のSBIアルヒの発表の内容を分かりやすく解説し、変更金利から固定金利へ借り換えるべきなのかを解説します。
固定金利の住宅ローンへの借り換えが増加している
SBIアルヒは、同社の2025年4月~5月における借り換えの申込件数に関する分析内容を発表しました。まず、借り換えの申込件数が前年比2.2倍となり、住宅ローンを見直す利用者が増えている傾向です。
次に、変動金利から固定金利への借り換え件数は前年比およそ5倍に成長。同社で借り換えを申し込んだ方から、以下のような声が寄せられているそうです。
- 現在は変動金利で返済額は少ないが、今後の金利上昇が心配
- 返済期間がまだ30年以上あるため、現在の金利で固定しておきたい
- 借りている住宅ローンに5年ルールや125%ルールがないので、今のうちに固定金利に借り換えたい
5年ルールとは、変動金利が上昇した場合も5年間は毎月の返済額が変わらないというルールです。125%ルールとは、金利上昇により返済額が増える場合、上昇幅は従来の返済額の125%とするルールを意味します。
多くの住宅ローンに設けられている措置ですが、すべてではないため、これらのルールがないと金利の上昇で返済額が急に増える恐れがあります。
変動金利から固定金利へ借り換えるメリット・デメリット
変動金利から固定金利へ住宅ローンを借り換えると、どのようなメリット・デメリットがあるのかをまとめます。
メリット
- 金利の上昇を気にする必要がなくなる
- 新しい保険で保障を手厚くできる
固定金利に切り替えれば、以降は金利の上昇を心配する必要は一切なくなります。ニュースで日銀の政策や金利の動向がいくら報道されても、固定金利には影響がないため、精神的なストレスから解放される方もいるでしょう。
別の金融機関の住宅ローンに乗り換えると、新たな団信を契約できるのもメリット。場合によっては、新たな保険に加入して、より充実した保障を付けられる可能性があります。
デメリット
- 毎月の返済額が増える
- 諸費用や手数料が新たに発生する
固定金利は変動金利より高くされているため、切り替えると毎月の返済額は多くなります。事前にシミュレーションをして、無理なく返済できるかを慎重に判断することが大切です。
また、新たに住宅ローンを契約するため、諸費用や手数料がかかることにも注意しましょう。
固定金利へ借り換えに向く人・向かない人
固定金利へ借り換えるべきなのかは、利用者の状況や考え方によって異なります。借り換えに向いている人、向いていない人それぞれについて解説します。
向いている人
- 返済期間がまだ20年以上残っている
- 家計に余裕がある
返済期間がまだ多く残っていると、金利変動リスクの影響を受ける期間も長くなります。よってリスクを回避するため、固定金利に借り換えるのも1つの手です。
ただし、固定金利は変動金利より高い金利が設定されており、借り換えには手数料や諸費用もかかります。家計に余裕があり、これらの費用を問題なく支払える方でないと難しいでしょう。
向いていない人
- 返済期間が10年を切っている
- 家計に余裕がない
返済期間が残り7年など、もうそれほどない場合、無理に固定金利に借り換える必要はないでしょう。手数料や諸費用などの負担で、借り換えない場合よりもかえって損をする可能性があります。
借り換えるかどうかは、各銀行のホームページに用意されているシミュレーションを何度か行ったうえで、慎重に判断しましょう。

