Appleに関しての噂で、もはや常連となりつつある「4インチ版iPhone」に関する話題だが、こんどは中国移動通信(China Mobile)のロードマップに「iPhone 7C」という名称の4インチ版製品が2016年4月に登場見込みと記された画像が流れてきている。以前に4インチ版の登場時期は2016年第1四半期ごろというアナリストの話があったが、仮に市場投入されるとしても次期iPhoneのフラッグシップが発表される9月時期より前の2016年前半がターゲットになりつつあるという意見が増えている。

同件は9 to 5 Macが報じている。もともとはMyDriversという中国のWebサイトが出所不明の画像を紹介したもので、4インチの「iPhone 7C」と呼ばれる製品が500米ドル(約3200人民元)の価格帯で2016年4月ごろに市場投入される見込みだという。

ディスプレイは4インチで1136×640ピクセルと、現行iPod touchやiPhone 5/5sと同じ。A9プロセッサに2GBメモリ、800万画素のリアカメラ、金/銀/黒の3色のカラーバリエーションが存在するという。以前にKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏がまとめた予測情報では、少なくとも2~3色のカラーバリエーション、400~500米ドルの価格帯、NFCチップ搭載によるApple Pay対応などがうたわており、内容的に近い。

iPhone 5sと同様のディスプレイサイズ/解像度だと伝えている

4インチiPhoneは以前にも指摘したように、もし仮にiPhone 5c路線で(Appleには公式にはうたっていないものの)廉価版としての投入を目指した場合、既存製品との競合を起こしてiPhone全体の利益率を悪化させる可能性があり、iPhone 6が市場最高のセールスを記録している状況でAppleがあえて投入する必要がなかった製品だった。だが現在、iPhone 6sはトレンドの転換点にあり、セールスに関する警鐘がサプライチェーン筋の情報からたびたび指摘されている。iPhone 7の世代ではそれがさらに顕著になるとみられ、もともと需要のある4インチモデルを復活させ、セールス全体を伸ばす方向を目指す可能性が高くなりつつある。つまり、以前は「噂は噂」として一蹴できていたような情報が、いまは真実味を帯びつつあるというわけだ。