ヤフーは11月7日、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」で大相撲に関する分析を発表した。

ヤフーのビッグデータレポートチームは、若手力士の活躍や満員御礼の日の増加などから最近の大相撲の人気に着目。その人気が本物なのかをYahoo!検索での検索回数などで調査・分析した。

2014年は大相撲の注目度が急伸

調査結果によると、大相撲に関連するキーワード検索回数は2014年は2013年に比べて大幅に増えていることがわかった。プロ野球やJリーグと比べると回数こそ少ないが、昨年からの伸び率は大相撲のほうが上回った。2014年になって大相撲の注目度が高まっていることがわかる。

プロ野球、Jリーグ、大相撲の注目度指数の推移

特に注目が集まるのは、大相撲の開催中の期間。その中でも優勝が決定する千秋楽が最も高く、次いで初日だ。どちらも力士たちの命運を占う重要な取り組みがある日なので、自ずとファン以外の多くの人からも視線が向けられる。

大相撲の2013年の注目度推移

大相撲の注目度の推移

支持層の男女比は、男性が65%、女性が35%という構成。プロ野球やJリーグと比べると女性の割合がやや高めだった。年齢層は50代~60代以上で、ほかのスポーツ比べてると一回り以上高い(プロ野球は10代以下~20代、Jリーグは20代~30代が主要な支持層)。2014年になってからの大躍進を支えているのも50代~60代以上の関心度が高まっているためだ。

プロ野球、Jリーグ、大相撲の関心層

大相撲の関心層の年代別変化

都道府県別では、島根県と石川県で大相撲への関心が高い。石川県は人気力士「遠藤」の出身地であること、島根県は「隠岐の海」の出身地であることや相撲発祥の地ということで県民の関心が高いと推測できる。

大相撲の関心地域

イケメン力士の遠藤は10代以下~30代に特に人気

力士ごとの注目度についても分析している。

男女別の人気は、白鵬、勢、遠藤、豊真将が女性からの注目度が比較的高く、一方の男性からは関脇に昇進した逸ノ城への関心が高い。年代別では、遠藤は10代以下~30代、白鵬は30代~40代、勢は50代、豊真将と逸ノ城は50代~60代以上からの注目が高かった。

話題力士の関心層

遠藤は、敢闘賞を受賞した1月場所、3月場所、金星を挙げた5月場所に注目度が伸びている。鶴竜は幕内優勝した3月に注目度を伸ばした。白鵬は1月、5月、7月、9月と幕内優勝したそれぞれの場所で千秋楽に向けて注目度が上昇。それ以上に5月場所の優勝会見のキャンセル理由が公になった際に注目度が急伸した。豊真将は、日馬富士との取り組みの際に負傷が響き、途中休場となってしまった7月場所前半に注目が高まった。

遠藤、鶴竜、白鵬、豊真将の注目度の推移

高安と豪栄道は、7月場所でそれぞれ敢闘賞、殊勲賞を受賞する活躍を見せ、注目度が大きく伸びた。勢は、敢闘賞を受賞した5月にも注目度を上げたが、9月場所7日目に、それまで白星続きだった逸ノ城に勝利した日はそれ以上に注目度が伸びた。逸ノ城は、9月場所で殊勲賞と敢闘賞を受賞し、14日目の幕内優勝がかかった白鵬との取り組みに大きく注目度を伸びた。

高安、豪栄道、勢、逸ノ城の注目度の推移

なお、常に高い注目度を維持しているジャニーズに対して、大相撲は2012年頃まで大き差が付けられていたが、2014年に入っては場所ごとに肉薄し、9月場所では瞬間的に逆転した。

大相撲とジャニーズの注目度推移