調査会社の米IDCは9月7日(現地時間)、スマートフォン市場の今後の見通しを発表した。2010年度は、出荷台数ベースで前年比55.4%増と、市場が大きく拡大する見込みという。今後5年間のOS別シェア予測では米Googleの「Android」がワイルドカードになると見る一方で、現在トップの「Symbian」と米Appleの「iOS」はシェア減少を予想している。

2010年前半(1月-6月期)のスマートフォンの出荷台数は、前年同期比55.5%増の1億1940万台だった。IDCでは2010年通年の予想出荷台数を前年比55.4%増の2億6940万台と発表、これは当初の予想を10%上方修正したものという。なお、2010年の携帯電話全体の予想成長率は前年比14.1%増としている。

スマートフォン市場は2011年も拡大し、予想成長率は前年比14.1%増。だが、次第に成長率は鈍化し、2014年には13.1%増と予想している。

OS別シェアは、2010年は首位がSymbianで40.1%、2位以下は「BlackBerry OS」(17.9%)、Android(16.3%)、iOS(14.7%)、「Windows Mobile」(6.8%)。

2014年の予想では、Symbianが首位を維持するもシェアは32.9%に減少すると見ている。一方、Androidは51.2%の成長を見せ、シェア24.6%の2位になると予想している。iOSに関しては25.8%減少するかたちでシェア10.9%の3位、Windows Mobileは43.3%成長してシェア9.8%の5位となり、iOSに肉薄するとの見方を示している。