YRPユビキタス・ネットワーキング研究所と三井不動産は9月3日、ららぽーと柏の葉にてユビキタス技術を活用した試験サービス(パイロットサービス)を共同で開始すると発表した。

今回実施されるパイロットサービスは、施設に対して実際に導入することが目的とされており、「Let'sサイネージ」と呼ばれる次世代デジタルサイネージサービスと、「インフォスコープ(InfoScope)」と呼ばれるAR(拡張現実感)技術を利用したサービスが提供される。

次世代デジタルサイネージサービス「Let'sサイネージ」のイメージ

AR技術を利用したサービス「インフォスコープ」の利用イメージ

「Let'sサイネージ」では、ucodeと呼ばれるタグが埋め込まれたQRコード(ucodeQR)が印刷された冊子をサイネージ端末にかざすことで、店舗への誘導を行ったり店舗情報を表示させたりするなど、主に来場者の利便性を向上させるサービスが提供される。

「インフォスコープ」では、ディスプレイにカメラが装備された固定式端末が利用され、カメラの向きに応じて建築予定のビルの3D映像や入居予定の店舗の情報などが表示される。

また、両社はUWB(Ultra Wide Band)対応の無線ICタグ「UWBアクティブタグ」を利用した駐車位置確認サービス「Smart Parking」も共同で開発。クラウドコンピューティング環境との組み合わせにより、駐車位置情報をサーバ側で一元管理し、携帯電話を使って「どの位置に停めたのか」を来場者が容易に確認できる仕組みを提供する。

UWBアクティブタグによる高精度測位を利用した駐車位置確認サービス「Smart Parking」

今回実施されるパイロットサービスの試験運用期間は9月4日から9月20日まで。両社は今後、これらのシステムの本格導入に向けた試験運用などを段階的に行っていくという。